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「何を食べるか」より「どう食べるか」〜vol.1〜

みなさん、こんにちは!薬剤師のmeiです。

前回の記事では、オーストラリア旅行での食事から自分だけの正解を見つけよう!というお話をしました。

それは自分が食べる物は自分で決めるということ。

つまり、正しい知識を持った上で選んだものが自分にとっての正解であり、他人にとやかく言われる筋合いもなければ、それに反応する必要もないのです。

みんな誰しもが健康でありたいと思い、身体にいいと思う食べ物を選び、身体によくないと思う食べ物はできるだけ避けようとする。

ですが、果たして世の中にある食べ物を全て、身体に良い・良くないの2つに分類することはできるのでしょうか。

身体にいい食べ物であっても、旬を無視したり常用したりすれば良くない反応が出るかもしれない。
逆に身体に良くない食べ物であっても、自分の身体と向き合って上手く活用すれば、良い反応が出るかもしれない。

また、自分にとっては良い食べ物であっても、他人にとっては良くないものかもしれない。

だから、一概に良い・良くないに分類することはできないと思うのです。

そして、私が食べ物以上に大切だと感じているのが食べ方です。

何を食べるかよりどう食べるか。

ということで、今回から数回に渡って食べ方についてお話します!


食べ物にこだわっている=健康?

食にこだわっているという方は、無農薬やオーガニックの食べ物を選んだり、原材料にこだわった調味料を使っているかもしれません。

では、食べ方はどうでしょうか?

・咀嚼回数が少ない
・早食い
・テレビやスマホを見ながら食べる
・忙しいを理由にキッチンに立って食べる
・ママのごはんは子供の残飯

いろんなところから「はーい🙋‍♀️」と声が聞こえてきそうですね。

どれだけ食べ物にこだわっていたとしても食べ方を疎かにすると、その食べ物に期待する効果を十分に得ることができなくなると思うのです。

だから食にこだわる前に、まず食べ方を見直す必要があります。

食べ方を疎かにするとどうなるのか〜咀嚼編〜

では実際に、食べ方を疎かにするとどうなるのか詳しくみていきましょう。
まず今回は咀嚼について。

咀嚼とは、

摂取した食物で咬み、粉砕すること。このときに食物唾液とが混じり合う。これにより消化を助け、栄養をとることができる。

Wikipediaより

つまり、咀嚼は食べ物の消化における第一関門であり、この時点での食べ物の粉砕具合でそれ以降の消化・吸収の働きが左右されるということ。

ここから、咀嚼はとても大切な行為だということがわかると思います。

もし咀嚼を怠ってしまうと、食べ物が十分に粉砕されないまま胃腸に到達します。
胃腸は、まだ食べ物の大きさが残っている状態からより小さい形に消化しようとするため、消化液の分泌量が増え、消化時間も長くなってしまいます

そして咀嚼回数が少ないと早食いになり一度に食べる量が増えるため、短時間でたくさんの食べ物が胃腸に流れ込むことになり、胃腸の中は満員電車のような状態に

満員電車の中で長時間仕事している様子を想像してみてください。
すっっごくストレスを感じますよね。

胃腸はそんなストレスを感じながら消化という仕事をする羽目になってしまうのです。

たくさん消化液を分泌しよう!
たくさん動いて食べ物を運ぼう!
そんな風に頑張っている胃腸に血液が集中し、消化にエネルギーをたくさん使ってしまいます

そうすれば脳や四肢末端に血液が十分に行き渡らず、頭痛やのぼせ、冷えなどの症状につながる可能性があります。
また、消化にエネルギーをたくさん使うことにより疲れやすくなったり、やる気が起こりづらくなったりするかもしれません。

咀嚼を疎かにするだけで、

早食いになる

満腹を感じるまでに食べすぎてしまう

胃腸にストレスがかかる

頭痛、冷え、疲労感などの症状が現れる

といったように、結果自分自身を苦しめることに繋がってしまうのです。

そうならないために、自分の身体のために毎日頑張って働いてくれている胃腸を労わるために、咀嚼という行為を一度見直してみましょう。

しっかり咀嚼するためのポイント

咀嚼の目安は、一口につき最低50回です。

しっかり咀嚼するために意識してほしいことがふたつあります。

必ず箸置きを使う
お箸を持ったまま咀嚼していると、早く次の一口を掴みたくなってしまい、無意識のうちに咀嚼回数が減ってしまいます。
必ず食卓に並べたくなるようなお気に入りの箸置きを見つけて、一口食べる毎にお箸を置くことを意識してみましょう。

一口あたりの食べ物の量は少なめ
一度に食べ物をたくさん口に入れてしまうと、50回噛んだとしても食べ物の粉砕具合が甘くなってしまいます。
わんぱくに頬張らずに、お箸で適度に掴める量を一口にしてみましょう。

難しく考えずに、まずはやってみよう

咀嚼する習慣が身につくまでは、意識して咀嚼しないとすぐに飲み込んでしまって厄介だなぁと思ってしまうかもしれません。
でも、毎日それを繰り返していくうちに、しっかり咀嚼して食べた方が身体が心地良いと感じるようになり、咀嚼しないと逆に飲み込めなくなってしまうかもしれません。

そうなれば咀嚼は完璧ですね!

たかが咀嚼、されど咀嚼。
咀嚼は健康への第一歩です。

さっそく今日から家族みんなでたくさん咀嚼する練習をしてみましょう!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました𓂃𓈒𓏸


mei 𓅪

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