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『風のマジム』原田マハ を読みました。


—— 2020/11/15に記録 ——

原田マハさんの本は、とても不思議です。

小説にのめり込んだ状態で、文字に目を走らせると
その場面、場面を脳みそが勝手に映像にしてくれるのですが、『楽園のカンヴァス』『本日はお日柄もよく』
そして、今回読んだ『風のマジム』でも、
マハさんの物語から想像する登場人物の系統が決まってるんです。

淡い色合いに、優しい表情
芯のあるしっかりした輪郭
主人公のきらきらしてる目

舞台となる背景のフィルターも統一されてるんですよね
少し緑かかった、マイナスイオンで潤いのある舞台

不思議だなぁ、
文字だけでこんな原田マハさんを感じることができるなんて、、

さて、こちらのお話ですが
とてもとてもよかったです。

下記は、内容のあらすじになります。



ほんとうにあった夢物語
契約社員から女社長に――
実話を基に描いたサクセス・ストーリー。琉球アイコム沖縄支店総務部勤務、28歳。純沖縄産のラム酒を造るという夢は叶うか!

風の酒を造りたい!
まじむの事業計画は南大東島のサトウキビを使って、島の中でアグリコール・ラムを造るというものだ。持ち前の体当たり精神で島に渡り、工場には飛行場の跡地を借り受け、伝説の醸造家を口説き落として――。
『風のマジム』Amazonのあらすじより


私、沖縄本島に行ったことがないのですが、
まるで沖縄のバーに、さとうきび畑に、いたような
そんなリアルさを感じることができました。
その理由として、沖縄の方言がセリフに描かれていることが挙げられると思います。
地域ごとの言葉の大切さ、温かさを、感じました。


この本は、通勤時間に読み進めて行きました。
タイミングよく、物語のクライマックスを出張先の居酒屋さんで読むことができました。
美味しいお酒を(風のマジムではないのですが、岐阜の純米酒だったような、、)飲みながら、文字を噛み締めるというのは、贅沢だと思いました。🍶

葱屋平吉 名古屋長者町店にて。


マジムのように、私も心の底からしたいことに挑戦してみたいなぁと思わせてくれる、わくわくする本でした。

『風のマジム』原田マハ

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