ステレオタイプ(固定概念)化されたものは流行るって話
ステレオタイプってたまに耳にしますね。
ステレオタイプとは、多くの人に浸透している先入観、思い込み、認識、固定観念、レッテル、偏見、差別などの類型化されたものを指す言葉です。(Wikipediaから取ってきた)
ざっくり言うと、思考の単純化です。
単純でわかりやすいものって、誰の心にもスっと入ってくる。納得させられてしまう。
ってことは、人が集まってきます。
単純化されたものって簡単に流行るし、フォロワーが増えるし、人気者になれます。
血液型占いの、「A型は几帳面だ」みたいな単純な結論付けがされたものとかがまさにそうです。
思考の単純化というのは、使い方によっては大衆を味方にして大きな力を得られるんですね。
そして考える時間を節約できます。
主に命にかかわるときの「わかりやすさ」「とっさの判断」を求められる場面で役に立ったりします。
しかしながら、単純化しすぎると物事の本質を見逃してしまうというデメリットが存在します。
物事に対しての誤魔化しが効いてしまうわけですね。
使う場面を間違えると「偏見」や「差別」につながるっていうのはご存知のとおりですね。
質の悪いものが量産されるという罪
実はこちらが本題です。
上に挙げたように大体の人は簡単・手軽・時短 が好きです。
消費者の多くは簡単で便利なもの、何も考えなくてもいいものに吸い寄せられます。
どんなに中身が空っぽでも、です。
ビジネスと相性抜群ってことですね。
でも質としては悪い(ものが多い)わけです。
ステレオタイプ化すると、思考に制限がかかりやすくなる。
そうすると何も考えずに飛びつく人が増えていきます。つまり、
アホです。(口悪め)
稼ぎたい人ほど、
フォロワーを増やしたい人ほど、
モテたい人ほど、
アホが寄ってきます。
そしてどんどんアホが増えていきます。
思考停止してはいけないワケ
なんでもかんでも安易に単純化すると、良いものがなくなっていくと思うんです。
私はダンスを少しやってるので、ダンスの話に例えますが…
今は色々なジャンルのダンスがありますよね。
中にはよく「Styleなんたら」みたいな、区別のつかないジャンルもあります。
そういうのって大体はテレビ用とかショービジネス用に作られた派生ダンスで、ビジネスダンサー(口悪め)が商業的に生み出したものでしかなかったりします。
そしてやっぱり流行らせるためにキャッチーにできてて、教えやすいし踊りやすいものばかり。
しかし本来のストリートダンスというのは、異国で生まれたブラックカルチャーですよね。ちゃんと歴史的背景があって、当時の社会に対する訴えとか想いとかが反映されているのです。((この話はまた別途話したい))
音楽もそうですよね。商業的に作られた曲はいっぱいあります(しかしどんなに歌がお粗末でも、どんなに編曲が適当な打ち込みでも、人気あったりするんですよね。)。
そういった商業主義的なメインストリームと言われる音楽に対抗してオルタナティブというアングラな音楽シーンがあったりします。
たぶんこのテの問題って結構あると思うんです。
話を戻します。
大衆ウケを狙うのであれば、どうしても敷居を下げなければならないのです。
なぜなら、良いものってだいたいは複雑で奥が深いからです。難しいんです、一般人にとっては。
しかし、音楽にもダンスにも歴史があり文化があります。人々の想いが継承されてるんですよね。だから奥が深くて当然だと思うんです。
でもそんな人々が大事に築いてきたものが、
誰かの儲けのために都合よく再定義されて、
形だけビジネスに利用されて、
改悪されていくなんて、あんまりだと思いませんか?
これは、BLMや文化の盗用の話にも繋がっていくと思います。
私たちはどうすればいいんでしょうか?
私たち消費者は、もっとクレバーにならないといけないと思います。
単純なものじゃなく、本物を求めなければいけない。
それが歴史や文化に対するリスペクトになります。
本物を求めて、それにお金を払う人が増えれば、それらは本領を発揮できるんです。
わざわざ敷居を下げてあげなくても良くなるんです。
考えるのをやめないで。
思考止めないで。
面倒くさがらないで。
騙されないで。
ということです。
別にビジネスを批判してるわけじゃないです。
つかみとしての手段ならわかりますけど、
「小難しいことは置いといて手軽にいこーぜ!」っていうのは真実を誤魔化した洗脳でしかないです。
文化を築いてきた人々への侮辱行為です。
メジャーになった=進化 と捉えてる人もいるかもしれないけど、
質が悪くなってるならそれはむしろ退化なんじゃないのって思うのです。
金稼ぎに執着しすぎると原型がなくなっていきますよ。
その文化で食べている人は、その文化を継承する者としての自覚を持って、
歴史を学ぶだけじゃなくて伝えてください。
大衆に媚びずに是非とも良いものを世に出してください。
最後に
最近は人の興味が「リアルなもの」になっている気がします。
コロナが原因かはわからないけど、「リアル」を求める若い人たちが増えているらしい。
テレビで偽物が蔓延してる時代があって、みんなそういうのはもうお腹いっぱいなんじゃないかなと感じます。
音楽ではオルタナティブが注目浴びはじめてるし、ダンスも芸能人じゃなくて実力あるダンサーが表舞台に出てくるようになって。
いい傾向なのかな?
少なくとも私は、背景まできちんと教えてくれる先生にダンスを習いたいし
そういうものにお金を払いたいです。
駄文ですいません。
読んでくれてありがとうございます。
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