愛 哀 I "あい"って一体何者なのでしょうか。 高校生の私にそんな話は早すぎるのでしょうか。 幸せ 仕合わせ 死合わせ "しあわせ"って一体何者なのでしょうか。 子供の私には分からないものなのでしょうか。 「愛はきっと奪うでも与えるでもなくて気が付けばそこにあるもの」 とMr.Childrenが 「幸せとは大切な人に降りかかった雨に傘を差せることだ」 とbacknumberが それぞれ歌っています。 "あい"も"しあわせ"もその意味や答えは生き
悪魔に追われて気がついたら20歳になっていた 創作意欲と言葉を結び付けることが難しくなってしまってから1年、いやそれ以上なのか そんなこともわからなくなってしまうくらいに私は夜に身を委ねた、委ねすぎた 夜の街、大嫌い だけどとんでもなく脆弱で何も成すことのできない私を溶かしてなりたかったはずの私へと変換してくれるのはそんな大嫌いな夜の街だけなんだ 互換性なんてきっとない それでも目を背けたくていつまでも寄りかかっている 私を守ってくれる人がいる 眩しい 眩しすぎてそっぽ
ウィークエンドシトロン 僕と貴方を繋ぐ 週末だけの、甘味だらけの僕 ガトーシトロン 貴方と僕を縛る 弱いだけの、苦味だらけの貴方 ___「溶かしちゃおうよ」「レモンティーに後入れする砂糖みたいにさ」「溶かして曖昧にしちゃおうよ」 僕よりずっとずっと大人だと思っていたけれど 繋がるたびに打ち砕かれていく 檸檬風味のスイーツに檸檬風味の紅茶 ふとした瞬間のどこかあどけなくて儚い表情 また週末がやってくる 最幸で最悪な枸櫞の香り ウィークエンドシトロン 繋い
真夜中の海と絶望はよく似た色をしている。 あの海の藻屑となれたら、など一度浮かべば沈むことのないデザイアはいつも壊滅的なほど麗しい。 惹かれて、惹かれて、それなら引かれなくちゃ ねぇ 「私を海に連れてって」
利き目だけを無理矢理こじ開けて腕に巻きついた有線イヤフォンを辿る。毎日乱暴に扱ってごめんね、なんて思いながらその先にあるスマホを手繰り寄せて時間を確認。表示された時刻に何の感情も抱けないままなんとなくLINEを開いて、見慣れた名前に目を向けてみる。何も無い。当然だ。分かっていた。通知さえ来ていないもの。それなのに寝起きのぼんやりした頭と心でもそれなりの期待はできるようになっているらしくて、いつもちょっと悔しい。 誰かを本気で好きになったことがなかった私を変えてしまったのは言
わかった気がしてた 好きと愛と君が わからなくなった 好きも愛も君も どうして、どうして、 YESとNOの境界を曖昧にして、溶かして、堕ちて、2人が望んだことなのに、どうして 「_______私と同じね。」 夜空を見上げて零れた雫と透明な言葉。 深い悲しみと似た色の空にまるで鉤爪のように鋭利な両端を引っかけている有明月、纏った薄い雲は羽衣を連想させる。あまりに儚くて美しくて孤独で、切ない。儚い情景や美しいものは心を潤すけれど時にそれは刃となって私を酷く傷つける。 「でもやっ
どんなに頑張っても一向に良くならない顔とか身につかない学力とか、 いじらしくて憎らしくてそれでも大好きな人との関係とか。 余計な思考が捗るのは夏のせいにするしなんとなくずっと切ないのは君のせいにする 本当は全部押し付けちゃいたいの でも中途半端に優しい私はそれすらできなくて、また同じ夏、同じ君 出会ってから3回目の夏 心ばかり交わらせて 変わらないね、私達 自分から傷つく道を選ぶことはおそらく優しさで そしてそれは立派な愛で あぁ私、やっぱり君が好きみたい。愛し
5月の私に華密恋と白詰草を 6月の貴方に黄色の薔薇と同じく黄色の水仙を 死にたい夜に言葉を 星空には.44マグナムのS&W629、 灯台にはロケットランチャーを。 全てが終わるその瞬間、私が想うのはきっと、きっと… 空を見上げて心を投影 綺麗な思い出だけを再生して 夢に酔いしれているけれど あと少しだけこのままでいたい せめて貴方宛の花が朽ちるまで。
24時、17のあたしが溶ける。 思えば悪いことがあまりにも多すぎた。 学校も人間関係も恋愛も全部ぐちゃぐちゃ 1分、いや、1秒を生きるので精一杯だった。 "死にたい"の4文字で生きなければならない自分を呪って、規則正しく昇ってくる朝日を恨んだ。 綺麗事ばかり吐く大人にガンを飛ばして、薄っぺらい言葉ばかり投げつけてくる同い年の人間にクソ喰らえと心の中で毒づいた。 「どん底」なんてタイトルが似合ってしまうような絶望だらけのセブンティーンだったけれど堕ちる所まで堕ちたならあとは
春は嫌い。四季の中で1番嫌い。大嫌い。 暑くもなければ寒くもない微妙な温度 何も知らずに爛々と咲く桜 新しいもの、人 春のその全てが私は嫌い。 問 2022年3月31日、私の身に起こった出来事を答えよ。 1.祖父が息を引き取った。 2.応援しているバンドのボーカルが脱退した。 答 1,2 どちらも。 不謹慎な冗談でも下手くそなブラックジョークでもありません。 私にとってたった1人の大好きな祖父を 私を幾度となく救ってくれた声を 同時にどちらも失いました。
___味がしない 巷で話題のウイルスに感染したわけではない。 "何を見ても何を聴いても、響かない" "そしてそれ以上に、何もしたくない" やりたいことなどあり過ぎて言葉にしきれないはずだったのにどうしてか、その全てが私から消え去ってしまった。 考えることさえも放棄したくて毎日何時間も眠る。 午前中に活動をしている方が珍しい日々。 実質的な死、かもしれない。 何も感じられなくなってしまえば、人間は死んだも同然。 今の私はまさに「死んでいる」状態…? 死んでい