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「鴉」という漢字を読めるようになった話 〜劇走江戸鴉観劇記〜


突然ですが「鴉」って漢字、みなさん読めます?
私は読めませんでした。

でも今は違います。
何故か、それははしみずの舞台を観に行ったから。

ということで、
今日はHiHi Jetsの橋本涼くんと井上瑞稀くんが主演を務める「劇走江戸鴉~チャリンコ傾奇組~」を観に行ってきた話です。
「鴉」の読み方も知らないくらい漢字に弱く、現代文アンチという名のただ苦手な奴(私)なので、面白く書ける自信もないですが、せっかく良い物を観させていただいたからには何か残しておきたいと思い、noteを開いた次第です。

今回、はしみずが「劇走江戸鴉~チャリンコ傾奇組~」という舞台をすると聞いた時

「ゲキソウエド…そっからなんて読む?」
「え待って、チャリンコって、田舎のヤンキーじゃないんだから(笑)」
「江戸とチャリンコってどんな話?(面白いのか…?)」

こんな感じで思っておりました。
少々「チャリンコ」というワードの衝撃が大きすぎたのです。

しかし、めっっっっっちゃ面白かったです。
よく考えたら当たり前ですよね、はしみずが面白くない舞台をする訳がない。私が愚かでした。

⚠︎以下ネタバレも含むので自衛のほどお願いしたします!


江戸×チャリンコってどんなストーリー?

あらすじは以下の通り。

舞台は元禄時代。江戸の町に、荒くれ者の4人組・雁金弾七(橋本涼)、黒鉄仟右衛門(押田岳)、庵平兵衛(富本惣昭)、雷鳴庄九郎(浜中文一)がいた。「江戸鴉」と名乗る彼らは、馬より早い乗り物”チャリンコ”を発明し、喧嘩代行を生業に日々乱闘騒ぎを起こしていた。そんな問題児たちを捕らえるべく、同心の小田切直雪(山本亨)とその手先の布袋数右衛門(井上瑞稀)が弾七と斬り合うものの、数右衛門の姉であるお露(武田玲奈)の仲介で弾七は命拾いをする。江戸鴉たちの悪行を不問に付す代わりに、同心と手を組み天下のために働くことをもちかけられた弾七は仲間の命を守るためにその提案を呑むのであった。

公式フライヤーから引用

ここから色々と話が進んでいき、各々の過去や関係性も明らかになっていくのですが、とにかく結末が切なかった… 江戸時代ではハッピーエンドというか、誇らしい結末だったのかもとは思いますが、令和を生きる人間からすると無常だなぁと感じました。私はもう江戸の市民になりきって観ていたので、「いやいや、ちょっと待ってくれよ!?」「それはあんまりだよー!」と声に出してしまいそうになり本当に危なかったです。奉行所の役人に直談判して、危うく私が縄にかけられるところだった。

新橋演舞場と松竹座で公演するぐらいだから、全体的に硬い雰囲気だったらどうしようと若干身構えていたのですが、時代劇だけど時代劇すぎず、とても見やすいお話でした。まあデコチャリ出てくるぐらいですからね。
そのデコチャリ、あれ本当に最高だった。当初は「チャリンコ…?」と思っていましたが、知らず知らずのうちにデコチャリを求めている自分がいました。デコチャリが迫り上がってきた時、ガッツポーズ決めちゃいそうになりましたよね。

そして、友情メインのストーリーかなと勝手に思っていたのですが、想像以上に恋愛の要素が多くて驚きました。弾七とお露がそのメインになるのですが、その時の橋本さんが世の中のものを全て溶かすくらいメロかった。正直、チャリンコでこんなに胸キュン(死語?)するとは… あんな風に橋本さんに想われてぇー
というか、弾七とお露が出会ってから再開するまでの話をアナザーストーリーで観たい。舞台ではセリフベースで進んでいたので、2人の出会いからどうやって恋心が生まれ、そしてお露が突然いなくなった時の弾七は…とか特別編として観たくなりました。特に雷の日の話とか絶対良い… 関係各所、何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。


はしみず目当てで行ったけど…

ごめんなさい。私はHiHi Jetsのファンなので、正直はしみず目当てでチケットを取りました。ですが、実際に観劇すると、共演している俳優さんがとても魅力的でかっこよかったです。特におじさまの俳優さん(お名前存じ上げておらずすみません…)が見せる刀捌きがすごくかっこよくて…クルクルっと手首を回して刀を鞘に戻す仕草を見て、「おぉーすげー!」と少年のように驚いていました。私が小学生なら、松竹座を出たその足でおもちゃの刀を買い、家で振り回していたに違いないでしょう。
あと、人生で初めて「附け打ち」を観ることができて感動しました。演者の殺陣の動きに合わせて、2本の拍子木で効果音を生でつけているって普通に考えてやばすぎません?語彙力なさすぎて、やばいという言葉に逃げてしまいましたが、上手く表現できませんが「文化」を感じました。


舞台って生物だと改めて感じる

Twitterのレポで日替わりのセリフがあるとは聞いていましたが、物語の中で登場する瓦版に書かれている内容も毎回違うようで、私が観た回は「井上瑞稀、今日も今日とてホームシック』でした。大阪でホームシックになってしまうみずっこんかわいい。関西の民としてはちょっと悲しいけど(笑)
あとはアドリブやそれに反応して笑いを堪えられなくなっている瞬間とか面白かったです。そういった掛け合いが生まれるのも、はしみずを始め、素敵なチームでお芝居しているからなのかなと勝手に想像して、勝手に感動していました。オタクは勝手に想像するのが好きな生き物なので。
ドラマや映画と違って全て目の前で行われるので、生きた表情や息遣い・足音を感じることができる点はやはり舞台の醍醐味だなと改めて感じました。


橋本さん、マジでチャリで空飛んでた

Twitterのレポだったか、どこかの記事だったかは忘れましたが、橋本さんがチャリで空を飛ぶというのは知っていました。なので、始まった瞬間からいつかないつかなと心待ちにしていました。終盤の悪党を討ち取った場面でその時はやってくるのですが、橋本さんマジで飛んでました。しかも結構な高さ。この世の中で飛ぶチャリに乗ることができるのはE.T.と橋本涼だけなんですよ。
飛ぶチャリに乗りながらお客さんに「大阪ー!」みたいなことを言っていて、その瞬間は”弾七”ではなく”HiHi Jetsの橋本涼”に見えました。客席を見る笑顔が本当にキラキラしていて眩しかった。あとチャリとは関係ないけど、舞台用の濃いメイクがHiHi Jetsのイケメン担当のお顔をさらに映えさせていて非常に良かったです。


みずっこんって目力ランキング世界1位ですよね?

その通り井上さんの目力がとてつもなく強かった。元からぱっちりおめめで目力があるイメージがありましたが、普段とは違う目付きと目力にこちらも胸キュン(死語)でしたね。HiHi Jets内でのキャラクターから考えると、橋本さんより井上さんの役の方が普段のキャラクターから離れているのかなと思っていたので、新しい一面を見たような気がしました。ちなみに個人的お気に入りシーンは江戸鴉がヤクザの野田藤一家のアジト?に乗り込んでいる最中で、裏切った奉行の役人に刀を向けた時です。


はしみずには"太く長く"生きてほしい

義理・友情・愛など様々な要素を描いたストーリーと、殺陣シーンやキュンとするシーン、さらにはデコチャリの爆走まで盛り込んだ演出でとても見応えのある舞台でした。
私は演劇に疎いので詳しいことはあまりわかりませんが、この見応えのある舞台を作るのはさぞかし大変だっただろうなと。ブログで「稽古頑張ってやってます!」みたいなのは読んでいましたが、その言葉以上の努力が殺陣や所作、表情、声の出し方から伝わって来ました。何よりこの舞台を全力で楽しんで取り組んでいるのが垣間見えて、最高にかっこよかったです。だからこそ、そんなかっこいい2人には江戸鴉のモットーは"太く短く"生きるだけど、是非"太く長く"生きてほしい。江戸鴉ように自分の信念を太く突き通しつつも、長く活躍して個人としての目標も、HiHi Jetsとしての目標も叶えてほしいなと思いました。

これを書いている時はまだ大千穐楽を迎えていないですが、約2ヶ月間お疲れ様でした!



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