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じいちゃんの手と、じいちゃんの友達のネコの写真

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最近の記事

ビロードのケイトウ

 サルスベリ(百日紅)以上に長く咲いていた、近所のノウゼンカヅラの花がすべて散った。完全に冬に向けて秋の寒さを深めてきている。昨日まで昼は汗をかくほど暑かったのに、と思いつつも冬が好きなのでとても嬉しくわくわくしてくる。もう咲く季節なのにまだ近所で見かけないシュウメイギクを早くみたいな、と期待している。  華展に出かけたら色々な秋の草花が見れて楽しかった。1月の華展は正月花で似通ってしまいがちで、春や秋の花のバリエーションの多さはいつも楽しい。  最近よく見かける花材の、め

    • よく音楽を聴くようになった

       松田青子さんのエッセイを読み始め、けれどなぜか今しっくりこなかったので、齋藤真理子さんとくぼたのぞみさんの『曇る眼鏡を拭きながら』を読み始めた。夏にトワイライライトで買ったのだったか…思い出せない。  本当に、日が経つにつれしみじみと、ハン・ガンさんのノーベル文学賞からの被団協のノーベル平和賞までの流れが胸に突き刺さってくる。ハン・ガンの作品も韓国文学の色々も、今の自分の周りの人にどんどん紹介したい。  星野さんにはまってすぐ、やばいやばいと言いながら全然解決できていない

      • 声に出して口に覚えさせる

         今年に入ってから日々何かに追われていて忙しく、「これが終わったら、あれもこれもしたい」とずっと言い続けていて、けれど次々に重要度の高いタスクが降りかかってきていて全然あれもこれも出来ていない。重要度の上の方に置いていたはずの中国語の勉強も、ここ2ヶ月ほど止まってしまっている。  もしこの状態が今後“通常の”状態になるなら、考え方を変えなければならない。降りかかってくる“タスク”と捉えているものを少しでも楽しいものと思って進めないと、全然毎日がわくわくしない。元々は楽しくて続

        • 着物を着たい、茶会の季節

           お茶のお稽古に行くと毎回先生や友達の話を聞けてとても楽しく、お稽古というよりおしゃべりして帰ってきてしまっている感覚の時がある。秋はお茶会が多い季節なので、皆さん色んな茶会の話をしてくれて、お茶って楽しいな、という気持ちを更に大きくしてくれる。  最近は若い方が(笑)面白いお茶会の企画をしていることも多く、伝統のある分野だけれど懐の深いところも感じられてとっても楽しい。  外はまだまだキンモクセイが香って、気温はちょうど良く過ごしやすい風が吹いている。自分も周りの人もくし

        ビロードのケイトウ

          日本語の瞬発力

           じっくり考えて言葉を組み立てる事は好きだし経験もあるのに、今必要とされているのは瞬発力で、早くて正確な日本語力だったりする。先日もzoom会議で突然話を振られてかなりアワアワと早口で答えてしまった。皆さん大人な方ばかりの中で自分一人が子どもっぽくなってしまっているようで恥ずかしかった。  白水社の『まいにちふれる中国語手帳2025』を買った。今年も同じ手帳を買って過ごしていてとても良かったので、来年も一年が楽しみになってくる。漢詩のフレーズが時々載っているのが読んでいてと

          日本語の瞬発力

          同じ世界に生きている/近い国遠い国

           金木犀の香りが最盛期を迎えている。隙間だらけですかすかの家だけれどキンモクセイ(とかギンモクセイとか)の香りはあまり家の中までは入ってこない。クズの花の時は家の中までものすごかったのに、全然違う。家の外に出た時の実感としては、今のキンモクセイの方ががぜん街中に香っている。  クズの花は香りは甘ったるい感じだったけれど“軽さ”があった。けれどキンモクセイはクズより甘味は?抑えられている代わりにまとわりつくような濃密な“重さ”があって、その密度で香りが家の中に入れないのか?と思

          同じ世界に生きている/近い国遠い国

          自分の言葉を発する

           仕事が忙しくてそれ以外を疎かにしていそうで怖い。誰か私にリマインドしてほしい(スケジュール管理は紙の手帳。データ管理すればリマインド出来そうと予想はしている、のにぐだぐだしていて移行できていない。こういう決断はさっさとする方なのに何だかぐだぐだしている…)。  秋の涼しさに嬉しくていろんなやる気が出てきているにもかかわらず、気ばかり焦るような諸々が出現してくるためにひたすら“いつも通り”動けているかばかり気にしている。昔は“普通に”見られたくてそれをものすごく気にしていた

          自分の言葉を発する

          似ている知り合い

           ぼつぼつと大粒の雨が降ってきたと思っていたら、台所でご飯を炊いていたのを忘れていて鍋の蓋からぼごぼごと茹で汁が出ている音だった。「わぁお!」と言ってしまった。  外は金木犀の香りがし始めて、本格的に秋が来ている。稲刈りの終わった田んぼが見たいな、と思う。  何となく性質が似ていそうだと思っていた人と話す機会があり、いろいろな面で重なりがあり“やっぱり”感がとてもあった。ここまで共通点があると急激に仲良くなりそうな気もするけれどそんなこともなく、絶妙な知り合い感を残しながら

          似ている知り合い

          スーパーの生花/秋明菊

           秋になって気持ちが落ち着いてきた。夏場は体調も仕事の状況もアップダウンが激しく疲れ果てていた気がする。あまり眠れなかったのも大きい。原因は暑さだろうか。  気ばかり焦っていた試験は一旦終わって、週末のイベントに向けてまた焦り出した。  今週から見始めたmiu404がやっぱり面白くて(n回目視聴)、主演の2人の凄さにただ立ち尽くすばかりだ。星野さんの新刊が出て買ったはいいけれど前のがまだ読めておらず、また積読を増やしている。「これが終わったら読もう」と思って頑張っていたこと

          スーパーの生花/秋明菊

          書店に行けない秋

           こんなに書店に行かない日々は、大人になってから初めてかもしれない。書店員時代から今の仕事になるまで、幸運なことに行き帰りに必ず書店があったので1日おきくらいの頻度で書店に行っていた。買わなくても店頭の新刊をまるで編集者のようにじっくりチェックしていた。  その頻度が1週間以上空くようになったのは、本腰入れてやらなきゃ手が届かない事が出てきたのと、単純に本棚がもういっぱい(切実)で買っても収納できないと理解しているからだ。買ってもすぐに読めないから一旦棚に収めたいのに収まるわ

          書店に行けない秋

          学習も楽しい秋

           来年の『まいにちふれる中国語手帳』の発売が決定していることを遅ればせながら知った。とっても嬉しい。ウィークリーページの短い言葉も読むのがすごく楽しくて、もっと勉強したいという気持ちになる。  春の清明節の時に詩を暗記して言えるようになって楽しくて、夏も詩を何か覚えたいと思っていたのにもう秋になってしまった。陽の光が柔らかい。  一踏ん張り頑張るべきことがあり、自分を鼓舞する毎日だ。

          学習も楽しい秋

          指導役に恵まれる人生

           湿気と暑さでどうにかなりそうだったのは昨日で終わったみたいだ。昨日は外に出た瞬間に、持っていた紙が湿度で一瞬でべろべろになって笑ってしまった。今日も暑いのは変わらずだけれどカラッとしていて気持ちがいい。息ができる。  ラストマイルで陣馬さんが後輩を育成している姿を見て、なぜだか身につまされてわたわたしてしまった。自分がまだまだ先輩から教えられる立場でもあり、いつの間にか後輩に教えていかなければならない立場にもなっていて心が追いつかないこの頃の中で、彼のような素晴らしい指導

          指導役に恵まれる人生

          ようやっと秋の花が

           湿度が大変な事になっている(気温も)。自分の身体の水分がぜんぶ汗で流れてしまうのではないかと思えるくらいの温湿度で、昼に外を出歩けない。  数日前に思い出せた葛の花の香りはもう薄まって無くなりそうだ。“夏と秋の繋ぎ目”と言えるようなほんの数日しか香らないのかもしれない。  知人にもらったオミナエシの花が部屋の中で予想以上に存在感を放っていて、何百年も前の古典の登場人物たちとオミナエシを想像して楽しくなっている。古くから秋の花として記述があるけれど、花は淡い黄色で、野にあっ

          ようやっと秋の花が

          夏の生配信(秋)

           星野さんの夏の生配信、やっぱりとっても良かった。ゆっくり考えて言葉を発している姿を見られて嬉しく、一緒なテーマをみんなで一緒に考えていくことが出来たのはああいったコミュニティの“場”としての魅力を感じられた。本の新刊の発売もとっっても楽しみだ。  秋の匂いに秋の空気なのに、早朝からやっぱり蝉が鳴いている。今日はお花の先生のお宅に久しぶりに伺うのでお話しできるのが楽しみ。

          夏の生配信(秋)

          秋の初めの蝉

           朝晩に蝉が鳴いている。夏の最中には鳴かなかったものが猛暑が去ってから鳴き始めた。日々秋を感じ始めているのに夏らしい蝉が鳴き始めて変な感じがしつつ、毎年こうなってくるともはや秋の初めの音となりつつある。  近所のなんか良い感じに改装されていく日本家屋が、近々ギャラリーになる事を知った。民家にしてはキレイすぎると言うか生活するにはシュッとしすぎる佇まいに、何ができるのかと思っていたので行けるようになったら行ってみたい。  花屋の花もそろそろ増えてきた(夏は花が少ない)と思うし、

          秋の初めの蝉

          本からは何にも得たくない

           最近会った人が、本は何かあって元気がなくなった時に薬のような解決の言葉やきっかけを探すために読んでいる、と話していて驚いた。自分にとってポジティブな何かを得るために、本を読むというのだ。私は全く逆なのでそれをどうにか言葉にして伝えてみたら、両者ともこういった食い違いを楽しんで面白がれる質だったようで遠慮なく「えー!まじで⁈」と言い合った。そして物語を全く読まないという事にも驚いた。『違国日記』の塔野弁護士のように、そんな人が存在することは知っていたけれど、実在として出会った

          本からは何にも得たくない