エルマーのぼうけん|「エルマーのぼうけん展」に行ってきたはなし
こんにちは、ももはです。
2023年、『エルマーのぼうけん』の作者であるルース・S・ガネットさんは、100歳のお誕生日を迎えられました。
日本でも昨年邦訳60周年を迎え、今まさに「エルマー」が熱い!
立川にあるPLAY!MUSEUMで開催されていた「エルマーのぼうけん展」に遊びにいった思い出も書いています。
下書きに入れたままずいぶん時間が経ってしまい、今更ながら公開します。
ぜひ読んでいってくださいね。
今日は世界中で愛されている男の子と、その親友であるりゅうについてのおはなしです🍭
〈エルマーのぼうけん〉シリーズ
1. エルマーのぼうけん
2. エルマーとりゅう
3. エルマーと16ぴきのりゅう
作 ルース・スタイルス・ガネット
絵 ルース・クリスマン・ガネット
訳 渡辺茂男
1963年、福音館書店
『エルマー』の思い出
どういう経緯でエルマーのシリーズが我が家にやってきたか定かではありませんが、わたしが小学生のときにはすでに本棚に並んでいたような気がします。
小学校高学年くらいになると、童話よりも児童書レーベルの文庫本を好んで読むようになっていたので、エルマーはわたしよりも妹のほうが馴染みのあるおはなしだったのではないかと思います。
だけど、色とりどりのリボンをつけたライオンやカラフルなりゅうが描かれた表紙はずいぶん印象的で、今回「エルマーのぼうけん展」の予習に改めて読み返そうと思ったとき、本棚のどこに入っているか覚えていてすぐに見つけることができたので少し驚きました。
読み返してみて、主人公のエルマー少年は「ぼく」のとうさんだったり、ぼうけんの荷物のあれやこれやを思い出したり。
わくわくしながらページをめくりました。
そうそう。
エルマーの荷物といえば、福音館書店のこの画像!
はじめて見たとき「わ!」と思いました。
エルマーがリュックに詰め込んだ荷物が再現されています。
なんてかわいいの!
実はこの画像の中には企画展のグッズも紛れているんですよ。
わたしが買ったものもちらほらあってうれしい!
▼福音館書店HP
ここからは、例のごとく学期末課題に追われやっとの思いで駆けつけた「エルマーのぼうけん展」のおはなしを。
エルマーのぼうけん展
8月某日。
ひとりで立川までやって来ました。
PLAY!MUSEUMではよく絵本の企画展示が行われるので、わたしにとっては行きつけの美術館。
ここへ来るときはいつも近くのスープカレー屋さんで腹ごしらえしてから向かいます🍛
中に入るとりゅうの子がお出迎えしてくれました。
今回の企画展では原画やスケッチなど貴重な資料がずらりと並んでいました。
〈エルマーのぼうけん〉シリーズにちなんだ小ネタもたくさんで、ひとりでも十分にたのしめました!
後半には「ぼうけん図書館」という冒険物語ばかりを集めた図書館もあって、子どもたちが夢中になって本を読んでいました。
おみやげもたくさん買って、リフレッシュもできたし、大満足の一日になりました。
渡辺茂男さんについて
会場に行ってはじめて気がついたのですが、〈エルマーのぼうけん〉シリーズの訳者は渡辺茂男さんでした。
お名前を見てわたしはすぐさま、石井桃子さんらとともに子どもの本について議論したISUMI会(後の子どもの本研究会)に「後から参加した」とよく書かれる、あの渡辺茂男さんでは!!と思いました。
本の表紙にはひらがなで「わたなべしげお」と書いてあったので、今までお名前と人物が一致していなかったのです。
渡辺さんは米国に留学し図書館学を学ぶなかで、『エルマー』と出会ったそうです。
帰国しおみやげとして持ち帰った『エルマー』を翻訳することを決意し、熱意をもって訳されたこの作品は今なお日本中の子どもたちに愛され、名作として読み継がれています。
エルマーとわたしの意外な接点に、なにかの縁を感じてしまいました。
今日のおはなしはここまで。
また次の作品でお会いしましょう。