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【偏見まみれ】のファッションの話



今日はファッションの話をしよう。


*この投稿は個人的な見解であり、どんなファッションの人も否定も肯定もしていません。
私、個人の感想であり経験であり想いですので、事実と異なる場合もありますのでご了承ください。


ファッションみなさんは好きですか?



私は好き。



でも長くファッション業界にいた私としては
一口にファッションが好きと言ってもいろいろな方々がいる。


そして独特の文化がある。


私はそれは、好きでもあるし、苦手でもある。

それがなぜなのか。


ファッションとは一部のコミニティ文化である。
ブランドや販売店とそれを取り巻く顧客のコミニティが形成された中で、ファッションが決まっていく。


大事な枠組みなのだが
そこに新しく入ろうとすると敷居が高く感じてしまったり
疎外感を感じるのはその為だ。


私はもっと自由であってもいいと思うから苦手。
でもその枠組みも楽しいこともある。

ではどのような枠組みがあるのか。
特に目立ち説明しやすいものを説明していく。

ファッションの大きな枠組み


①トラッド至上主義


最も歴史を重んじる集団。
服の成り立ちなどをベースに自分のファッションを表現する。
ファッション界のインテリ。
良くも悪くもトレンドがそんなに大きく変わらない。
普遍的な価値を歴史から見出している。

1+1は2である。この法則は覆らないように
ファッションも"このデザインはこう着なければならない。
と言ったような固定観念が強い傾向にある。

スーツ・和装系統

正直私も詳しくはないのだが、
スーツや和装を扱う方々はこの傾向は強い。
冠婚葬祭などマナーを重んじる際にお世話になる洋服なので当たり前だ。
そしてスーツも和装もある意味伝統衣装なので、歴史を重んじる姿勢にはリスペクトがあり、とても素敵だと思う。

ただ、マナーという意識が"かなり"強く、ファッションを楽しまない傾向にある。
むしろ幅を狭めているのでは?と感じることがある。

例えていうなら
先日石破総理新閣僚の撮影をしたときに
パンツの裾がダブつき話題になった。
銀座英国屋が広報を介し着こなしについてアドバイスしたほどだ。

参考記事


もちろんこれには賛成だし
閣僚発表の場であればしっかりとした着こなしを行うべきだ。


ただ、これが他に派生してはいけないと思う。
ここ得られる教訓は
"閣僚撮影会などTPOが必要な場面では、スーツや髪型を含めてそれに応じた服装をすること"
であり、

"スラックスの裾はいつ何時もダブついてはならない"
"わけではない。"
事実今のボトムスのトレンドは、
ジャストサイズのトレンドからワンクション入るような丈が長めのボトムスが人気になってきている。
もちろんスラックスも例外ではない。

もちろん人により似合う似合わないがあるが、
ときにはダブついてるのがファッショナブルなときだってある。
時代は変わる物。
変わらない事も大切だが、
変わることも受け入れる事も必要だと私は思う。

古着系統(アメカジ)


少しこのスーツ・和装傾向に似ているのが
古着系。その中でもアメカジを売りにしている方々はその傾向は強い。

古着の良さというのは
古い=価値がある
という事ではなく

当時の時代背景からできた製品の面白さや機能性
また、その服がこの世に誕生し歴史を積み重ねたからこそできた、アタリと言われる傷やシミ、汚れも含めて楽しむのが古着の文化だ。
時にはデッドストックという、当時に作られたものだが新品というものもあり、幅も広く面白い。

ただ、あくまでもこれは楽しみのひとつとして考えるべきである。

当時の方々はこんな風に着ていたから、今もそれを踏襲しなければならない。
そのブランドとブランドの組み合わせはあり得ない。
どんなファッションをしたいかわからない。
などとたまに批判する方々もいる。

それは単なる当時のコスプレであって
ファッションではないと私は思う。

個人の価値観なので、とやかくは言いたくないが
近年snsなどで、上記の方々は
"この服はこう着るべきだ!"との投稿を良く見る。
とてもいいことだと思うが

そうじゃなくてもいいんだよ。とも言いたい。
自分がわからず、勉強しているときにそんな投稿を見たら、変な固定観念がついてしまうだろう。

そのアンチテーゼとして私は
"服なんて好きに着ればいいよ"と発信しておこう。

②ブランド至上主義

上記したトラッド至上主義に少し似ている。
けどちょっと違う。
海外のコレクションをベースとしたファッショナブルな人達。
アパレルの中でも1番トレンドに敏感。
業界の陽キャ。
おしゃれサイコーじゃーん。
うちら、No1!!!
基本的に自分の好きなブランドか、それ以外かで判断していしている。
それ以外の人はダサい!というレッテルを貼ることもある。

メゾンブランド(デザイナー信仰)

ブランド至上主義の中でもメゾン(コレクションブランド)を主にしてファッションを楽しんでいる人達。
この方々はブランドやデザイナーに対する想いが強い。

前述したトラッド至上主義の方々が
"歴史"に重きをおいているとしたら
メゾンブランド好きな方々は
"ブランドやデザイナーの思想"に重きを置いている。

どんなは背景がありファッションをするのか
というところは、似ている。

誤解を恐れずにいうなら
ブランドやデザイナーを信仰する宗教みたいなもの。
心酔し、ファッションに身を包む。

もはやファッションというより、
仏教でいう袈裟
キリスト教で言う祭服
とイメージした方が早いかもしれない。


ドメスティックブランド

ドメスティックブランド(国内ブランド)にも少し違った特色がある。
メゾンブランドより安価で、手に入りやすく、雑誌掲載やsnsなど露出の多いドメスティックブランドは、ファッション好きなら一度は手に取った事があるだろう。

ただ、このドメスティックブランド好きは、ブランド好きというよりも
置いているセレクトショップ信者が多い。
メゾンブランドは置いている店舗が限られているが、ドメの場合は幅広く店舗を持っている事が多い。
その店舗も日本全国にあり、各店舗によって特色がある。
特に地方のセレクトショップは、その地域で大きな顔をしている場合が多い。(あくまでもファッション業界内のみ)
そして特色が各店舗、各地方によって全く異なる。
旅行の際などに同じブランドを置いているからと、店舗に行ってもスタイリングのイメージが全然違う事も多い。
そしてそこに通っている顧客は、まさにそこの出身です!という服装をしている。

そうだな。例えるなら、
地方の高校生が制服で独特の着こなしをするあれに似ている。
その地域ではおしゃれだし、ファッショナブルであるが、全体のトレンドからすると少しづれている。
そんな印象だ。

③ファストファッション至上主義


近年対応してきたのがこのファストファッション。
今まで紹介してきた中でも1番安価で読者の中にもお世話になっている方も多いだろう。
ここでは括りなしで一気に語ってみる。

安さが売り。
そしてユニクロ、GUの日本企業
ZARAやH&Mといった海外企業含め
デザインもクォリティも2〜30年前に比べれば
かなり改善し、素晴らしいものになっている。

ここで出てくるのは
"ファストファッションで充分"
"ファストファッションブランドでもオシャレはできる"


執拗に言ってくる。
ファッションはファストブランドで充分だと。

そうですね。
俺も充分だと思います。
ファストブランドだけで、おしゃれもでるし
かっこよくもなれる。
ただ、ファッションを趣味としている人には響かない。

彼らはファッションをしておしゃれになりたい
だけじゃなく
楽しみたいのだ。

ここまで記載したとおり、
ファッションの歴史やデザイナーの思想を
時にはそれが
服のパターンや素材のこともあるだろう。

ファストファッションにはそれは残念ながら、ほとんどない。
コラボアイテムなどで、デザインやパターンが強化されたアイテムが多く出るようになったが、
でも元を知っている人間からすると物足りないだろう。


ラーメン好きの友達に
このカップラーメンうまいよ!これで店舗いかなくて充分だな!
と言えるだろうか。

寿司好きの友達を回転寿司に連れて行って
こんなに種類がある寿司屋はない!コスパも最高!世界一の寿司屋はここだ!
と言えるだろうか。


ファッション好きは趣味なのだ。


衣食住に関わることなので、
ファストファッション至上主義の方々は勘違いをしやすい。


何度も言うが、着るものとしてはファストファッションで充分。
ただ、それだけだと楽しくない。それにつきる。


以上だ。


ファッション関連全方位に喧嘩を売っているように見えるかもしれないが、そんなことはない。


やはり私はファッションが好きだし、これからも楽しみたいと思っている。


でもみんなちょっと思いが強すぎるから、自分たちの悪いところやどんな風に見られるかも気にしようよときう話。
身なりばっか気にしてないでさ。笑


さっ、冬服でも買いに行こう。


ここまで読んでくれてありがとうございます。
機会があればまた。


では。


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