3.11
何も恨まない
命、財産、思い出、未来
この全てを奪ったこと
何も恨まない
何も恨まない
やり場のないこの気持ち
なまりのように重たい土産を
置いて行ったこと
何も恨まない
喉まで込み上げてきては
みぞおちで熱く鎮静される言葉
何度飲み込んできただだろう
あの夜の冷たく澄んだ空気
吸い込んでも吸い込んでも
生きている実感が沸かなかった
どこを生きているのか
どこに向かって生きていくのか
分からなくなった夜
何も恨めない
どうか、ひと息つかせてください
どうか、静かに涙を流させてください
なんの慰めもいりません
自分の足で立つしかないのだから
23/03/05
ふと思ったこと。私個人の今の気持ち