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いま

時が声になって訪れる

時が文字になって現れる

時が傷になって刻まれる


一の印が百の記憶を包含し

百の記憶は一の印に閉ざされる


離に独り火を灯す僕は

無口に印と対峙する


木々の葉脈を数えるように

言葉の切れ端を回収するように

音の波を接続するように


そう

誰も今を知らない

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