22時36分、僕は最近知ったバンド「puleflor」のtimelessというアルバムを聴きながら、世田谷のデニーズで一人、人の帰りを待っている。 さて。久しぶりに文章などというものを書こうとするものだから、何ともネタが思い浮かばない。まぁそんなものだろう。 puleflor、jwaveでたまたま流れたutopiaという曲を聴いて、なにか心惹かれた。それから気づけば1週間ほど暇があれば流している。シガーロス、Roth Bart Baron、そんなアーティストに影響を受けて
言葉にならない何かを、少しだけ。
青空が眩しすぎたら、少し立ち寄ってください。
時が声になって訪れる 時が文字になって現れる 時が傷になって刻まれる 一の印が百の記憶を包含し 百の記憶は一の印に閉ざされる 離に独り火を灯す僕は 無口に印と対峙する 木々の葉脈を数えるように 言葉の切れ端を回収するように 音の波を接続するように そう 誰も今を知らない
死んだ誰かをおもう 懲りずに歌ったあの唄を 生きる誰かをおもう 触れた一瞬の暖かさを 死ねずに生きた誰かをおもう 夜明けの町の静けさを 生きて死んでゆく僕らをおもう 部屋に差し込む光の影を
心に満ちた暖かさは 心もとない僕の身体を じんわりと浮かせていく 肉をまとった骨たちが 僕の身体を動かすわけだけど 現実が幻を生み出すとき そこにはいつも君がいて 自分の身体など見えぬまま 影ばかり追っている 先端に潜む悪に恐れ 愛なんてものを語ってみたりする 何者にもなれぬ無力さと 隣合わせになりながら 何者でもない気楽さに 心を委ねてみる ああ、いつか僕も君も 星や鳥や森の その一つにでもなれようものならば どうかその日まで おやすみ
冷めた部屋に 時計の音が口走る チクタクと 規則正しく滲みゆくその音は 心を等分するかのよう iPhoneから流れる天使のような歌声に 満たされる頭と対照に 身体はまだ冷めきっていて ポット片手に何かを思えば 辿り着いたはずのいつかの僕に 出会うことができるのか。 夜明けの朝の光に くさびを入れられて 僕は今日も歩き出す 蛇口をひねり 一杯の水を入れて 氷を入れて 身体を換気する そして祈るんだ 今日の朝を
PM10:30 8ビートを流し込む 僕の心臓は不規則に脈打った 酒は底をつき冷水を飲み込み 空の机へ向かう どんな正解も描けずに どれだけ不正解を重ねれば満足か 外周を一直線に突き進めば 少しは早く終着点の姿に その幻に浸かれると そんな勘違いをして 気づけば25年が経った 誰のことも救えない非力な僕らは 生きるたび また一つ失って 生きるたび また一つ夢をみる 僕は君にとって 君は僕にとって どれだけ必要な誰かだったろう
深く息を吸って 静かに心を探って クシャクシャの髪の毛で 浴びるんだ いつか在った 紛れもなく在った その光を 一人占めして 蝋燭の火を灯すんだ マッチ棒はとっておいて 目は閉じてていい 耳もふさげばいい 心さえ閉じてていい ただ君のなかに在る 身体に降り注ぐ 目を塞ぎたくなるほど眩しい いつか失くしたはずの その光を 影も音も匂いも 微細な踊りも 何一つよそ見しないで まっすぐ浴びるんだ
決して掴めない記しを 一つ一つかき集めるように 丁寧に手を伸ばして抱き締める 大して暖かくもない僕の手で 何処にあるのだろう 求めるものも 信じるものも 憎むものも 恐れるものも 炎がゆれる そのゆれを感じて、 見て、嗅いで、聴いて、 僕の想いを投射した 心の焼ける音がした 外形を持たぬ悲しみは ちりになるまで僕にまとわりつくだろう 内在する愛は ちりになるまで僕の傍で燃え続けるだろう
赤く染まったその影に心惹かれ うがった僕の心は闇の中で彷徨い 音一つない部屋で一人言葉を紡ぐ 闇は広がり、僕の心を蝕む 僕の声も、叫びも、泣き声も、 何一つ届かないカムチャッカの街角には 誰の目にも留まらず歩き惚ける少年がいて 言葉も持たぬ名もなき老人がいて 死んでも出会うことのない彼等を思って 思っても思えない誰かを思って 僕は孤独を耐え忍ぶ 街角に灯る光は、いつになくよそよそしく その影は、いつになく
この現代の社会に存在する様々な問題。 そのどれも、抽象的な概念の中から浮き出てくる話じゃない。 とても具体的なところから生まれるはず。 端的に言えば、人の中から生まれるはず。 それがたとえ、たったひとりの心の中からであっても。 誰かの傷、痛み、憎しみ、怒り、それが社会の問題を表出させる。 現代アートって、 そうした「心の動き(=感情、情動)」や、 そこへの「人情、思いやり(=情け)」を丁寧にすくい上げて、 それらを「本当のこと・本当の姿(=実情、情報)」として、 社会に提