G.Tailleferre 弦楽四重奏


タイユフェール(1892-1983)です。フランス6人組の唯一女性。
パパの反対を押し切ってパリ音楽院に入学、ピアニストとして活動。大学でオーリック、オケゲル、ミヨーに出会う。サティにめっちゃ好かれる。あとポリニャック公夫人というでっかいパトロン(ラヴェルのパトロンでもあって「亡き王女のパヴァーヌ」を献呈されたりしてる!)にも愛される。
ストラヴィンスキィの新古典主義にどハマりするけど、フォーレやラヴェルにも影響されてる。
残念ながら2回の結婚が彼女の音楽家人生を後退させていくことに…。意外と晩婚で最初の結婚は34の時ですね。(私にも希望が…!!!)もう生活のため、米のための音楽、あと子どものための音楽になってっちゃう。
でもそのあと映画音楽でまた才能を発揮!そこからはオペラにも手を出したり超絶技巧のクラリネットソナタを書いてみたり。晩年には吹奏楽の作曲もします。

https://music.apple.com/jp/album/quatuor-i-mod%C3%A9r%C3%A9/319883164?i=319883226


今回は弦楽四重奏を聴きました。えー、ハープがすごく強みなタイユフェールなのは知っているのですが、いかんせん苦手だったので…。でクラリネットソナタだとかピアノソナタだとか聴いたのですが…。ね。
弦楽四重奏は1921年に出版。結婚前ですね。だいぶ聴きやすかったです。特殊奏法が面白く組み込まれてて。結構ちゃんと場面転換するのも聴けた理由かもしれない。
そもそもすごく調性的でふりかけのような非和声音がはいるだけだし。ハープのイメージで勝手にオンナっぽいのかなと思ったけど全然そんなことはなかったです。わかりやすく対位法な作風もいいのかも。(自分に)。
でもそのあと、新古典主義の影響めっちゃ強いというのを知って、え!?ってなった。新古典主義ってきくとすぐに12音技法に結びつく浅い知識なのが問題なのでフランス終わったらストラヴィンスキィにしよう。ストラヴィンスキィがわかればタイユフェールもわかるかも…。原始主義部分は受け継いでないってのはわかりました…笑

よだん。

https://music.apple.com/jp/album/string-quartet-iii-final-vif/564906862?i=564907011

全体的な演奏は上のがすきだけど、こっちの録音、第3楽章のおわりでイノガシラゴロウが出てきそうじゃないですか?笑

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