L.v.Beethoven 交響曲第2番

1と3に挟まれて忘れがちになってごめんなさいな第2番…。

ちゃんと聴いたらすごい楽しいじゃん!!!
ベートーヴェンの仕掛けがたくさんだしとても分かりやすい。

ふわ〜っとはじまってだんだん拍節がはっきりしていく序奏。
きめ細かくなっていった先はずっと下でタタタタタタタタ…と刻み続ける本題に。「ソナタ形式」だし第一主題が刻んでるなら第二主題はさら〜っと行くのかなあと思ってたらタタタタはそのままに管楽器で色を変えてくる!クラリネットかわいい。ちょっとモーツァルトっぽい気がする。弦と菅の対比とかクラリネットの可愛らしさとか。

一転第二楽章はすーごいなめらか。タタタタと対比してるのかな?心地よい流れに任せてるとだんだんと付点のリズムだったりアクセントだったりで輪郭がつくられていく。そして現れる穏やかだけどタタタタタタ…おや…。

交響曲第1番ではまだ「メヌエット」だったけど第2番では「スケルツォ」に名前も変わってる!第2番って全体的におどけてるかんじする。
交響曲が市民権を得るために当時流行りだったメヌエットを取り入れて4楽章構成になったわけだけど、もうこの頃にはメヌエットはちょっと時代遅れ…。ベートーヴェンがスケルツォを好んだのは楽章間統一の意味もあったそう。
たしかに第四楽章につるりと結びついてる感じがある。それに第2番の強弱のクセとかもこのスケルツォ楽章が代表してくれそうな感じもする。

第2番はベートーヴェンが耳聞こえなくなりはじめてハイリゲンシュタット療養しにいくあたりに書かれてた曲。「耳聞こえなくなってくるのにこんな明るい曲書けるなんて!」っていうのは今ではもう古い考え方だし音楽そのものを見てないって否定されてる考え方だけど、でもそんな苦しい時期にこんなたのしい第四楽章つくるのはすごい!って言いたくなる。初っ端の音型からして楽しい。この楽しい音型が散りばめられていてそこにくっきりした強弱がついてくるからわくわく。すごいなあベートーヴェン。


そんなわけで第2番、忘れがちでごめんなさい。すごく楽しく聴けました。
スケルツォになったの、こっからなのかそれともピアノソナタとかでもやり始めてるのか、この辺はちょっとお勉強しなければですね自分。

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