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【こんなチャイがあったとは…】世界中の多種多様なチャイを5つご紹介!

皆さんこんにちは、なわチャイです。
コロナの自粛が長引いて飽き飽きしながらも記事を書いたり、毎日チャイを作って過ごしたり、色々やってます。皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、前回のnoteではチャイ文化の歴史を深掘りしていきました。その結果インド発祥のチャイスタイルはどのようにして誕生したのかも振り返ったのですが

今回はインド以外の国に着目して表面的にではありますが、他の国のチャイ文化をまとめてご紹介させていただきます〜👏

国によって入手手段や販路、また材料も変わってくるのでその背景にも注目しながらお読みいただければ幸いです。
僕も調べてて、飲んだことがないものも沢山あり、めちゃめちゃ面白かったのでこれを機に、チャイの旅を企画してみるのも面白いかもしれませんね…

それでは!どうぞ💁‍♂️



1. チベット(西藏自治区): バターチャイ



モンゴルやチベットあたりの地域ではバターチャイというチャイが好んで飲まれるようで、その作り方や使用する茶葉の状態も非常に面白いです。

上は伝統的な作り方。
下は現代の子の作り方です(笑)

また、途中で固形の茶葉を使用しており、気になったので調べてみました。

どうやら、チベットなど中央アジアの遊牧民族が住む海抜の高い草原では茶の木が育たず、中国から輸入するしかないそう。
そこで、遠く離れた四川省から馬で運ぶしか流通ルートがなく、持ち運ぶのに最適な形に工夫され作られたのが、この固形の茶葉"緊圧茶"と呼ばれるものです。
※団茶とも呼ばれてますね!

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※Wikipediaより引用

遊牧民族の人々が持ち運ぶだけあって搬送性と長期保存に向いているそう。

また、使われているバターはヤクのミルクで作られているものが多く、これに塩を加え、撹拌して完成だそう。本場で飲んでみたい…

2 . インド北部/カシミール地方〜パキスタン : カシミールチャイ


別の呼び方では”ピンクチャイ”とも呼ばれているこちらのチャイ。

なぜピンクなのかというと、茶葉を濃ゆく煮詰め、そこに重曹を加えることで化学変化によってピンク色になるそうです。


ただ、煮詰めてピンク色を出すには手間と時間が少々かかるので最近のお店では着色料を使ってるところも多いとか…

また、使用する茶葉が紅茶ではなく、緑茶だそうです!
緑茶で作るチャイ、面白い。
味はというと、塩をいれてるのでそのしょっぱさと重曹の苦味、そして砂糖の甘さにスターアニスやカルダモンなどのスパイスの風味が乗っかってくるイメージです!どんな味がするんだろう?本場で飲んでみたいなあ…

最後に上にはピスタチオやアーモンドをトッピングして完成👏

トッピングまで個性的なチャイですね!面白い…
なんでこのナッツ類がトッピングされるようになったのかまで深掘りしたいところではあります(笑)


3 . エジプト / カルカデ(ハイビスカスティー)

※エジプトって川の周りしか都市がないんですね!地図見てびっくりです(笑)

こちらはエジプトで飲まれているカルカデと呼ばれるチャイです。
使われているのは名前にもあるハイビスカスの花びらとがくが使われており、綺麗な濃ゆい赤色の水色が特徴です。

※ハイビスカスという呼ばれ方をしてますが、本当はローゼルという植物だそう。乾燥させる前の状態を見た感じ、明らかにハイビスカスでは無かったです(笑)

作り方は非常に簡単で紅茶を入れる容量で、沸騰したお湯を茶葉に注ぎ、蒸らし、濾してから最後に砂糖を加えるだけ!

これだったら、簡単に作れそうなので今度やってみようかな。。

一応リンクも貼っておきます〜

このチャイは美容や夏バテにもいいとされていて、現地エジプトでも非常に重宝されている飲み物なのです。効能は主に以下の3つで、

カルカデに含まれるクエン酸による効果
梅干しやお酢にも含まれているクエン酸。疲労回復や代謝促進にも良いとされています◎

含まれているビタミンCやアントシアニンによる美白、美肌効果
ビタミンC、アントシアニンには抗酸化成分が豊富に含まれており、これらはシミやソバカスなどの色素沈着を防ぐ効果があります。
そのため、紫外線を多く浴びる夏の時期には美白、美肌効果が期待されるそうです!

含まれているカリウムという栄養素によるむくみの解消
むくみとは”血流が悪くなり、足に水分が溜まってしまう状態”のことですが、それだけでなく、体の中の塩分濃度も関係しているそう。
カリウムは体内に増えすぎた塩分の排出を促してくれる作用と利尿作用の二種類の作用を持っている為

体内の塩分濃度と水分量を一定に保ってくれるので、むくみによいのです!


以上がカルカデ(ハイビスカスティー)の効能です。気になりませんか?笑

それでは次、いきましょう👏


4 . ロシア / ロシアンチャイ(ジャムティー)


まず初めに、ロシアでは紅茶のことが”チャイ”と呼ばれています。
※チャイ=お茶って意味ですので!詳しくは冒頭に掲載しているチャイの歴史のnoteで解説しています◎

ロシアのチャイ文化はかなり独特で深掘りし始めるとキリがないので、簡単に説明していこうと思います。ロシアの紅茶文化に興味がある方はこちらの動画等を参考に、色々と調べてみるといいかと思います!

ロシアンチャイは紅茶とは別にジャムを用意し、紅茶とジャムを一緒に口に含み、中で一緒に楽しむというなんとも珍しい方法で飲むそう。

時には蜂蜜や度数の高いアルコールなども一緒に飲むみたいです!
寒い国だからこそお酒などと楽しむ方法が独自に発展したようです…

これも気軽にできるので、いいですね👏ロシアンスタイル。
ちなみにレモンを最初に添えて飲み始めたのもロシアの文化だそうです。
イギリスのtea文化だと勝手に思ってたしそこに誰も疑問を持たないから調べるまで分からなかったのでびっくりです…固定概念おそろしあ?


5. トルコ / エルマチャイ

トルコのチャイ文化は、スパイスもミルクも使用していないストレートティー、もしくは様々なフレーバーティーが多いみたい。

その中でも、少し気になったのが”エルマチャイ”と呼ばれるチャイです。
エルマ=りんご という意味があり、アップルティーのことですね(笑)


普通のフレーバーティーと同じようにドライフルーツなどを混ぜて着香する手順で、細切りにしたりんごを乾燥させ、ローズヒップなどのハーブと一緒に淹れて飲むそうです。
ただ、僕らが普段飲める市販のアップルティーよりも、りんごの甘みや酸味がよくでるため、普段飲み慣れているアップルティーとはまた違うそうです。興味深い…

本場で飲んでみないと分からないことだらけだなあ。。。
日本で飲めるお店を知っている方いたらぜひ教えてください🙇‍♂️


あとがき

今回は5つだけでしたが、世界にはまだ多くの発展をしたチャイ文化が存在しています。
それぞれのチャイに作られるに至った経緯があり、その背景を調べ、掘り下げることでチャイをただ”飲みモノ”として消費するだけでなく、ある種のカルチャーに昇華させることで、より多くの興味関心を引くモノにしていけるのではないかと僕は考えています。
また、どのように広まったのか?とか歴史を知ってから改めて飲んだり作ったりしているといろんなアイデアも浮かんでくるんですよね。

「カシミールチャイは緑茶使ってたし、日本茶を上手くチャイにする方法もあるはず?じゃあどうやって作ろうかな?みたいな感じですね。」

チャイ=スパイスの入った美味しいミルクティー

なんて固定概念は取っ払い、もっと広くそして柔軟にチャイという飲み物を見て、実際に味わい、楽しんでいただければ嬉しいです。

チャイは様々な側面を持っているんです。

・コミュニケーションの間を保つ役割
・単純に喉を潤す飲みものとしての役割
・スパイスなどを使った予防医療としての役割
・嗜好品としての役割


これを機に、読んでくださったあなたが少しでもチャイに対して
「あれ?思ってたのと違う!チャイって奥深いんだな、面白いぞ…」

そう思って、興味を持ってくださり、一緒に楽しむ仲間に巻き込めたのなら幸いです。ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

それでは、良きチャイライフを!!

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