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茶葉を販売することによって自分にできること

久しぶりに筆を取ります、ご無沙汰しております名和です。

はじめに、チャリティーチャイセットについてのご報告

今年に入っていきなり初めての挑戦、あれだけ腰が重かった茶葉を販売しました。きっかけは能登半島の被災地の方々へ向けた寄付金を募るという形で数年前にパッケージの物撮りまでして、リリース直前を控えてそのまま凍結されっぱなしの写真とBASEのアカウントを引っ張り出し、速攻で告知。

在庫は40個を予定していたのですが、告知してものの数分ですでに売り切れそうではないですか。呑気に初詣を済ませて帰路につこうとした時、とんでもない通知の量にびっくりしたことを覚えています。

ある分はすぐ底をつき、在庫を追加し計100セットをご用意したのですがこれまた1日で売り切れました。

ご購入いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
このスピード感と団結力に結構励まされました。自分にできることをやるっって判断で間違いなかったなという感覚です。

少し落とし穴と言いますか、BASEは初めての振込を行うとなると半月ほどかかるそうです。また、寄付先については只今調べ中です。口座に振り込まれ次第すぐにまたお知らせさせていただきますので、詳細はもう少しお待ちくださいませ。

先に今回のチャイキットにかかった諸経費だけこちらで明らかにさせていただきたいと思います。

材料費や梱包資材などを含めた諸経費:¥25,861
BASEの手数料などを差引き、振り込まれる金額:¥99,864

諸経費を差し引いた合計寄付金額:¥74,003
 


以上が今回の能登半島沖地震の被災者支援におけるチャリティーチャイキットの販売でした。
被害に遭われたみなさまの投稿などを見てもまだまだ復旧の目処が立たないくらい被害状況は壮絶で、多くの方がおっしゃっているように今回だけの自己満足で終わらず、長期的な支援をおこなって行く予定です。

能登半島にはチャイを通して出会った知り合いも数人いますし、なんとか自分にできることを少しづつやっていこうと思います。またその時には呼びかけさせていただきますので、ご協力いただければ幸いです。

この度は地震に被害を受けられました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

名和 



ここからが本筋になるのですが、そもそもなぜ茶葉やスパイスセットの販売を今までしてこなかったのかという話です。
自己満的に書いているだけなのですが、同じような悩みがある方もしいればその葛藤すごくわかります。という意志を残しておきたかっただけです。

茶葉(チャイに関する)を販売することが億劫だった理由

チャイって作るのにはコツがいると思うんです。
作り方などの説明書きを用意したとしても、水と茶葉と牛乳の比率や火力の調節など各ご家庭によってかなり差異がありますし、作る人に委ねる工程がかなり大きいと思うんですよね。

お茶やコーヒーは ”お湯を注ぐ” というシンプルな工程ですよね。

  • 水の温度

  • 材料がシンプル、お水と(茶葉or挽いた豆)

  • 蒸らし時間

  • 注ぐスピード

これらに気を配れば誰でも美味しく淹れられるのが魅力ですし、後片付けも洗うのがかなり楽ですし!対してチャイはというと

  • 火力の調整がコンロによってかなり違う

  • 使う材料が複雑(水、茶葉、スパイス、牛乳、お砂糖)

  • どれくらい煮詰めるか判断難しい

自分自身の名前で販売する以上、美味しくないものができて
『名和くんのチャイあんまり美味しくなかった』となるのが怖いんです。
怖いというか、なんとも言えない嫌悪感というか、自分の名前が一人歩きしてしまうのがとにかく嫌でした(笑)

普段自分が淹れる味と限りなく遜色なく美味しいチャイが再現できるような説明をしなければいけません。その上で
『自分で淹れても美味しかったけど、名和くんに直接淹れて貰った方が不思議と美味しかった。』と思える。

そんな状態が理想だったのでずっと足踏みしていました。
ですが、ある知り合いから

『茶葉を売り、美味しくできたかどうかはさほど大きな問題ではない。
失敗しても成功してもどちらにせよ、実際に名和くんが直接淹れてくれるお茶をいつか飲みに行きたいと思えるから気にせずやってみたら?』

こんなふうにおっしゃっていただいたことがあって
茶葉を販売することのデメリットばかりに目が行きがちだったのですが
メリットもかなり大きいことに気付かされました。

  • 実際に行ってみようという体験の導入

  • それぞれのご家庭など、店以外のパーソナルな場で体験をシェアできる

  • 自分自身の日常にルーティン化させられる

こちらからもチャイを淹れるまでの説明などはできる限り丁寧に分かりやすくさせていただいた上で、あとは相手を信頼して委ねるのも大切なんだと気付かされました。

改めて、世の中のそういった様々な商品を出されてる会社はすごいなあと思った次第であります。。。

今年に入ってすぐの新たな挑戦でしたが、購入してくださった方々からの使用感なども聞きながら少しづつ改良を重ねていけたらなとも思います。
茶葉販売からお茶を淹れるというところまで、一貫して全国飛び回りながらやっていきますので、よろしくお願い致します。

おしまいです。



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