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蜜柑
2021年5月12日 14:36
湊かなえさんの作品「告白」を読み終えた。愛娘を校内で亡くした女性教師が事件の真相を告白するところから始まり、語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々に変わり、事件の全容が明らかにされていく、といった内容だ。この本を読んでいる最中、私の心の中に「憎い」「可哀想」「嫌悪」「愚か」「馬鹿馬鹿しい」など、負の感情たちが積もっていった。正直、"最後はスッキリと終わってくれ"と
2021年4月10日 00:56
湊かなえさんの作品「贖罪」を読み終わった。四人の人物が殺人に至るまでの経緯を独白体で描かれている。他人への嫉妬、周囲からの言葉に縛られる気持ち、身体へのコンプレックス、「構ってほしい」という思い人間の負の部分が濃く書かれていて、読んでいるだけの私も、どこか他人事ではないような気にさせられた。内容自体は爽やかとは言えないが、決して後味の悪いものではない。現に、今私はと