等身大

昨日、もやもやした気持ちが一体なんなのかと思って考えていたのだけど、私はデザインの仕事がしたいのに病院の先生とかカウンセラーさんとかに「焦りは禁物」と言われて、毎日だらだらと過ごすしかないことだと気づいた。
もちろんもう就活を始めたいとかいうことじゃなくってさ。いい機会かなと思って自分の本を作ることにしてから、デザイン作業が本当に楽しくって、あっというまに入稿したんだよね。

すこし前に友達と話したのだけど、こういう病気って、なにか不調があったときにこれが休むことに値するのか、それともちょっと頑張ってなんとかやり過ごすのかの線引きがわからなくなる。線引きが分からなくて、休んでいるはずなのにただ怠けているような心持ちがしてくるのだ。
最近の私のもやもやは、まさにそれだった。こんな悩みが出てくるくらいに安定できているのは、いいことなんだけどね。

よくわかんない!と思って、なんとなく目に留まったデザインのアルバイトに応募してみた。それなりに志望動機を書いて、ポートフォリオを作るのは面倒だったのでインスタのデザインの方のアカウントを書いた。
それから夜になって、梅雨なのに私大丈夫かなとか色々がよぎったけれど、とりあえず連絡を待つことにした。

今日。あっさりお祈りされた。そんなもんよね。

あーあ、私、制作会社でばりばり働いてたしスキルもあるし手も早いのに。勿体無いねえ。ちっとも悲しくなかった。嘘、ほんとはちょびっとだけ悲しいじゃなくて悔しかった。
私がやきもきして応募したことが文面に滲み出てしまったのだろうか。私よりもっといい条件の人から応募があったのだろうか。


なんにせよ、私はもう自分のことを必要以上に責めない人間になったのだ。
私のことを知らないまま落とした採用担当の人も、友達になりたいのに恋愛が邪魔して疎遠になった男の人も、みんなみんな勿体無いなあと思うことにした。
奢ってなんかいない。これが等身大だ。

とにかく、私はアルバイトを落とされてもびくともしなかった。高いなあって思いながらもカウンセリングに通っていてよかった。辛抱強く自分の浮き沈みに耐えていてよかった。等身大の自分を、少しずつ愛せるようになった気がする。

また気が向いたら、ぼちぼちポートフォリオを作ろう。

おいしいご飯を食べるにはどうしたってお金が必要