書道
こんにちは!日和のまゆぽんです!今日はわたしが長年習っている書道について記事を書いていきたいと思います!
1.書道と習字
正しい筆順でお手本通りに書くことで、バランスよく綺麗に整った字が書けるようになることを目的とした習字とは違い、筆と紙を通して基本的な筆遣いをもとに自己表現をすることを目的とする芸術のこと。
つまり、万人受けするのが習字で、書道は芸術要素が多く、個性を求めるという違いがあります。
なのでわたしが長年習っているのは書道ではなく習字に近い、書道と習字両方の要素を持ったものかもしれないと思いました。
2.書道の歴史
そもそも筆で美しい字を書くということが広まったのは、飛鳥時代や奈良時代。仏教の伝来とともに、多くの人が写経を行うようになったからだと言われています。写経とは、仏教の経典を書き写すことです。
3.抑えておきたい書体5選!
毛筆の漢字は大きく分けて篆書、隷書、草書、行書、楷書の5つの書体に分けることができます。この中で最も古い書体が篆書(てんしょ)です。その次に生まれたのが篆書を省略した形の隷書(れいしょ)です。この隷書から草書(そうしょ)と行書(ぎょうしょ)、最後に楷書(かいしょ)が生まれました。下の写真を参考にしてください。
では古い方から順に一つずつ見ていきましょう!
*篆書*
印鑑やパスポートに書かれている字。太さが常に一定であるのが特徴。筆を一定の速さで運ぶのがポイント。横画は水平縦画は垂直で、左右対象の縦長。右上がりにならない。角は丸みを帯びている。記号のような印象。
*隷書*
篆書を直線化した書体。独特なようで意外に身の回りにある。例えば、日本の紙幣に書かれている「日本銀行券」や「壱万円」など。篆書と同じく筆を一定の速さで運ぶのがポイント。字が平べったいのが特徴。他にも、波磔(はたく)という、三角形のようになったはらいの部分があるのが特徴。
*草書*
隷書を速書きする段階で生まれた書体。日本語の筆記体のような書体である。老舗飲食店の看板や商品のデザインなどに使われる。読むのが難しい。早く書くために至るところで省略されているのが特徴。この省略は字によって決まっている。丸みを帯びた柔らかい印象。
*行書*
速筆向きで読みやすい。草書が手紙などで使われるより砕けた筆記体である一方で、行書は公務文書や祭礼の文書などより厳粛な場で使われる書体であると考えられていた。書体の特徴は、曲線的であることや、点画の省略、また、点画をつなげて書くことがあるということ。写真の例で言うと、五文字目のしんにょう部分。一画一画を続けるイメージで書くのがコツ。
*楷書*
1番目にすることが多い。書の基本の書体。点画が明瞭で、簡単。行書とは違い、一画一画を続けずに、紙から筆を離して書くことがポイント。点画を省略したり、字形を崩したりはしない。一画一画決められた筆順に従ってきちんと書くことも相まって、かっちりとした印象。実際に今日も公の書類に記入する際は楷書で書くことを求められる。右上がりになっている点も楷書の特徴。
皆さんはどの書体が好きでしたか?
白と黒だけで美を表すのは、カリグラフィーと比べて地味な気もしますが、筆運びひとつひとつに芸術が表れる書道は、繊細で日本らしい文化だと思います。また、字は心を表すということから、字を書くことは、自分に向き合うことにつながるとても貴重な機会だと言えるでしょう。綺麗な字をかけるときれいな心の持ち主になれる気もします。デジタルが普及しているからこそ、字を書く機会を大切にしていきたいですね。皆さんも是非書道を始めてみませんか?
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