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晴天 立ち尽くす僕

深い孤独の中に差した一筋の光を、
やっと差した光を、うまく掴めない。
これは…私の弱さなのでしょうか。

「孤独」「絶望」「諦め」 

そんな言葉ばかりが頭に浮かぶ。

大雨の中、傘もささずに飛び出したあの朝。
真っ暗なトンネルのような、終わりが見えない孤独の中。
暴力や罵声にひたすら耐えて、唇を噛んだ。
それとも、心の痛みを表すように強く拳を握ったあの日だろうか。

誰かが言った。
"人を信じられないのは悲しいこと"なのだと。
あのね、違うんだよ。
"信じられないのは人ではなく自分なのだ"とあの日の私が叫ぶ。

忘れたくて、逃げ出したくて、それでも逃れることはできない。

心の傷は、目には見えない。
体の傷ならきっと、だらだらと血が滴っていたとしても見えない。
だから自分にだって気づけないこともままある。
ふと気づいた時に広がる景色は、あの日のままだった。

この気持ちはなんだろう。
軽い気持ちでSNSで検索した。
"つらい気持ちを抱え込まないで相談してください"
"あなたはひとりじゃありません"

そんな優しいダイヤルに繋がる。
私の気持ちは、そんなに深刻なのかと驚いた。

この気持ちはなんだろう。
ネットの検索窓に入力してみた。
"電話相談ダイヤル" 毎日○○時まで。
やっぱり私ってやばいのか?なんて驚いた。

これが通常運転の私には、よくわからなかった。

異変が起きたのはその後だ。
私は大切な人の優しさにとことん弱い。

優しくされると涙が出る。
ほっとして、一度でも座り込んだら二度と立てなくなるような恐怖。
例えるなら、目の前には見たこともないご馳走があるのに食べるのが怖い。
"だって、それが美味しい"ってわかったらまた食べたくなってしまうもの。
それってすごく贅沢だわね。

そんなふうにしか生きられない。
繰り返し剥がれた瘡蓋は、小さく疼いて少しずつ心を蝕んだ。

失うのが怖いのは、繰り返し失ってきたから。
傷が、痛いから。

だけど私は、怖いけど、怖くても信じたい。
この世にそんな幸福があるのなら、この先も毎日ご馳走を食べられる日々があるのなら、私は見てみたい。
だってもう知ってしまったものね。

だから懲りずに私はそれを食べる。
明日は出てこないかも知れないから。
美味しいお料理を、感謝しながら噛み締めてゆっくり味わう。
明日も食べられたら、それはとてつもない幸福。
そんなふうに毎日を生きている。

怖いのはきっと、本当はその光を掴みたいから。
まもなく、その優しい手を掴んじゃう自分に気づいているから。

何度痛い目見たって、私は人が好きだ。
あたたかいこの気持ちが、好きなんだ。

足掻いて、もがいて…酷く不器用な私だけれど。それでも決して歩を止めない自分が、私は結構好きだ。


【自分を信じられないフレンズの皆様】

自分を信じられなくても良いから、
自分に優しさをくれる人達の見る目を信じましょう。
体はみんな一つしかない。
限りある一生の中で出会える人数、抱え込める人数には限界がある。
その人は、そんな大切な時間や限りある席にあなたの存在を置くことを許し、あなたを選んでくれたということになります。

綺麗事かもしれないけど、とっても素敵なことです。
すごくすごく、尊いことだと思いませんか。

さまざまな葛藤や苦しみはあるけれど、
優しさには人一番敏感になれたこと、私は嬉しく思います。

今日は自分に優しく出来なかったあなたも、
明日は少しだけ自分に優しくあれますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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