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絵本:オルゴールワールド

約3年前に手にした絵本をやっと読んだ

大大大大大好きな『えんとつ町のプペル』の著者、にしのあきひろさんの絵本

この絵本はタモリさんが原案を考えたそう

表紙が素敵で可愛くて一目惚れした

『えんとつ町のプペル』の映画公開記念に行っていたイベントで出会ったこの絵本と
もう一冊を母が20歳の誕生日にとプレゼントしてくれた大切な絵本

プペルばかり読んでいたり、仕事を辞めたり引っ越ししたりと色々あってなかなか読めなかった
最近休みの日は家にいることが多いので、やっとの思いで表紙をめくることができた

ビンテージ感ある縁の絵と、白と黒で描かれたきめ細かいイラストがなんとも言えない
マリオネットのように糸がついているヒトの絵がびっしり
じっくりみていると本当にすごい
そんな素敵な表紙をめくるとそこには

どれ、奇跡の話をしようじゃないか。

この一行、ワクワクが止まらない
どんな物語なのか、あらすじを読まずに開いたワタシはすぐに次のページへと紙をめくった

ネタバレになるので簡単なあらすじを

(あらすじ)空中帝国に住むカンパネラ少年は、はるか下の地上にある深い森に、少女を見つける。 彼女に恋をしたカンパネラは、一度だけ、森で彼女と過ごすことが許されたが、所詮、かなわぬ恋。それでも、二人はつながっていたかった。 カンパネラは、それから50年かけて、大きなラッパを作り続けた。50年かけてようやく完成したそのラッパで、カンパネラはいったい何をしようというのか――? たった一度会っただけの女の子とのハッピーな奇跡のために、50年かけて魔法を作りつづけた、お爺さんのおはなし。
オルゴールワールド 単行本-にしの あきひろ-Amazon

1文字1文字を指でなぞりながら
ゆっくり時間をかけて読んだ

最後のページを読み終えたときには自然と笑みが溢れた

ただただ素敵だったし考えさせられた

「『スキ』ってなに?」
そう聞かれたらもし自分だったらどう答えるだろうか
ページをめくる手が止まり少し考えた
その感情はいつからどんな風にして生まれたのかもわからない
みんなが当たり前に持ってる感情だと思ってるけど実際はどうなんだろう
当たり前じゃないのかもしれない、難しい
カンパネラの言葉と少女の言葉にグッときた

また、
少女とは住む世界が違ったとしても
一瞬でもつながる何かを見つけたいと
行動するカンパネラ、
そしてその行動の結果に心が満たされたし
これは現実生活でも叶えられるような気がした

この絵本を読んで、久しぶりにじっくり考えることができた
読み終えて少し時間をおいて何回も読んだ

将来、子どもができたら読みたいなと思う
少し難しいけど、いつか何かで悩んだときに
この絵本を思い出してほしい

もしかしたらヒントが見つかると思うから

ぜひ一度手に取って欲しい
物語も絵もどこをみてもジーンとする
そんな素敵な絵本です

おしまい

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