食べるかどうか、おなかに聞いてみる|241030
歯科矯正の保定期間がはじまって1週間。
マウスピースの着脱がめんどくさくて、長年の悪癖だったダラダラ食いが格段に減った。間食に関してはほとんどなくなって驚く。どんだけめんどくさがりなんだよ。
とはいえわたしの心は変わらずかわいくて甘いものが大〜〜〜好きなので、例えば新幹線の乗り換えまであと5分しかない!という時ですら、駅構内のコンビニで目に付いたお菓子をついつい買っちゃったりする。思いの外長いレジ列にヒリつきながら。ギリギリでいつも生きていたいから。
無事に新幹線の座席に着き、ふと“お腹”に聞いてみる。
食べますか、と。マウスピース外すのめんどいですけど。
そうすると「いや、今お腹すいてないんでいいです」と。
そっか。欲しかったけど、お腹は空いてない。
全然、食べようと思えば二口くらいで食べちゃえそうなお菓子だけど。これは我慢じゃなくて、なんというか。
理性じゃん。
お腹がすいていなくても、欲しかったら買えばいい。
食べ物があっても、お腹が空いていなければ食べなくていい。食べたいなら食べたらいい。
それはそれ、これはこれ。適切な目的指向行動ってやつ。
人間、メンタルがイカレると日々の単純な選択ですらこんがらがってよくわからなくなる。
我慢と理性の境目がわからなくなったり。衝動と欲求が綯交ぜになったり。意志と感情がどこかへ旅立ったり。
眠たいのに寝ない。頑張りたいのに頑張れない。ほんとにもう、ちぐはぐになって大変なんだから。
なんだかふと、「脳がまともになってやがるな」と感じた。適切な服薬、そしてマウスピースの功績。あまりにもささやかで、我ながらいじらしい。
ほんと、あたしの脳はかわいーんだから。
◆
じゃ、寝るね。
買ったけど食べなかったお菓子を眺める。(写真)
かわいい。明日の朝ごはんにでもしようか。