外国籍のひとり親の現状
皆さん、こんにちは!
今回は日本に住む外国籍のひとり親家庭の現状について話していこうと思います。
【ひとり親家庭の現状】
ひとり親家庭の世帯数はS63→H23にかけて
母子世帯は1.5倍、父子世帯は1.3倍に増加
•母子世帯数(注) 84.9万世帯 ➡123.8万世帯 (ひとり親世帯の約85%)
•父子世帯数(注) 17.3万世帯 ➡22.3万世帯 (ひとり親世帯の約15%)
※母子又は父子以外の同居者がいる世帯を含めた全体の母子世帯、父子世帯の数
母子のみ世帯、父子のみ世帯数は下記の通り
※児童=18歳未満の未婚の者
母子のみ世帯82.1万人
父子のみ世帯9.1万人 (平成24年)
出典:ひとり親家庭等の現状について
平成27年4月20日(月)厚生労働省
外国籍のひとり親家庭の現状
【『2010年国勢調査にみる外国人の教育――外国人青少年の家庭背景・進学・結婚――』岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要第39号 (2015.3)】によると‥‥
55歳未満の母親、国籍別世帯率
日本人5.5%フィリピン11.6%タイ11.3%
➡日本人の2倍以上
同1995年と2000年の国勢調査では、フィリピン人母子世帯率は2%未満だったが2005年の時点で9.6%まで跳ね上がり、2010年の調査では11.6%へ。
【困窮】
ひとり親はそうでない世帯と比較して、困窮しやすい
子どもが熱を出したり、学校の用事などで仕事を休まなければならないことも多く、外では仕事、家では家事と基本的には1人で多くの事をこなさないといけないので体調を崩しやすい。
また、非正規職の場合だと休むとその分収入が減ってしまうため、なかなか休めません。そのため様々な面でハンデを負いやすい。
さらに外国籍の場合は日本語の壁が加わり、困難を極めます。特に漢字を理解するのが大変
保護者が日本語を理解できず必要な支援や情報へのアクセスが難しく、たどり着いた親は運が良い
また、学校の先生や福祉関係者とのコミュニケーションが取れないなどの難しさも加わる。
基本的には漢字で送られてくるので、それを翻訳機を通して理解して返信する際も自国の言葉を、翻訳機を通して行うので変な日本語になる。
相手が意味を汲み取る必要がある。
【文化の違いによるトラブル】
例えばゴミの出し方
私が語学留学していたフィジーでは、日本ほどゴミの分別が徹底されていない
なので、道端にある程度指定されたゴミ場に
様々なゴミを積んでいた。
道端にはゴミが多く散乱していました
↓
また、平気でゴミをポイ捨てする人もいます。
今まではパートナーがやってくれていたので、
多少漢字が読めなくても苦労しなかった。
しかし、離婚や死別によって急にひとり親になると漢字が読めないので、出し方がイマイチ理解できず誤った出し方でトラブルの原因に
➡︎マナーが悪いなど良くない印象へ
私はゴミ収集車や工場で働いていたので、
分かりますが、日本人でもきちんと分別出来てない人が多いです。
日本人もできていないのに、漢字の読めない外国籍の方にとってはさらに困難を極めます。
【特に困るのは手続き関係】
•役所に行ってもやり方が分からない
•窓口が多いし漢字だらけなので難しい。
•翻訳機を使用しないと文章を理解出来ない
•説明を聞いても理解できないので、日本語が分かる付き添いが必要
•手続きは原則本人が行うため代行不可
•漢字で記載されているため、申請すれば貰えるはずのお金がもらえなかったり、申請をしなければいけない事をせず、期限が過ぎて罰金の対象に
•高い契約をさせられる
店員さんのおすすめをそのまま契約
•外国人だからと舐めた電話対応を取られる
•契約の解約が伝わらず無駄に払う
【支援団体】
こういった家庭や人々を支援する自治体や団体の母体数は少なく地域によって偏りがあります。
特に多いのが東京や大阪などの都市部。
地方に住むひとり親家庭までは手が届きにくい。
また、某ひとり親家庭支援団体では、
外国籍のひとり親への支援は全体の2%未満
そもそも、問い合わせまで辿り着く外国籍のひとり親家庭が少ないことも原因の一つ。
【まとめ】
残念ながらまだまだ今の日本には、外国籍の方やひとり親家庭支援に対して心無い言葉を投げかける方々がおられるのが事実です。
例えば日本で貧困と取り上げると‥
「いや世界にはもっと貧しい人がいるんだから」
「日本の貧困層は甘えてる、アフリカの子供を見ろ」
などの意見をよく見かけます。
いやいや、そもそも
※1絶対的貧困と※2相対的貧困を比べる事自体が
おかしいと思う。どちらが‥ではなくて、
それぞれで解決に向けて取り組んでいけばいいと思う。
※1最低限の衣食住を満たせない層
※2国の生活水準と比較して困窮している層
この絶対的貧困と相対的貧困については
また別の記事でお話ししたいと思います。
こうしたネガティブな言動が少しでも無くなって
日本国内に住む全ての子どもや当事者が、
自分らしく生きられるような社会になってほしいと願うばかりです。
今の私には何の力もありませんが、日々のTwitterやブログを通して何が出来るのかを考えていきたいです。
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