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未来の自分を想像する遊び



25歳。なんたる重い響きだろうか。

2月生まれだからまだ24歳だもん❤️

なんて、必死に言い訳はしてみるが仕方がない。所謂「同い年」の友人達と過ごして来た24年間で、すっかり実際の年齢ではなく、周囲の友人と同じ一つ上の年を自称するのに慣れてしまった。


そんな若いとも段々言えなくなってきた25歳になる歳の梅雨、私はふと人生の一大イベント、結婚について考えてみた。



28歳には幼稚園の頃からの憧れ、ウエディングドレスを着たい。

となると、27ぐらいには入籍?いやでもその前に一年ぐらいは相手と同棲して本当に結婚しても大丈夫か確かめないと・・・・となると、26で同棲。


あれ?


来年には、一世一代の大プロジェクト、(今のところはまだ)憧れである結婚について、動き出さなきゃいけない???

まずい。非常にまずい。

休日に寝転がってチューペット(ご存知だろうか。私の中ではひそかに大人気の棒状のプラスチックに入ったジュースを冷凍庫で固めるアレだ)を加えてアマゾンプライムでルー〇ーズ(私たちが中学校ぐらいに流行った某野球ドラマだ。若かりし頃のイケメンの肉体美がまたそそるのだ。)を見て、失いつつある青春に咽び泣いている場合ではない!!


遠い将来の結婚について「アハハ、そのうちいい人できてテキトーに幸せな人生送れるでしょ」なんて鼻くそほじって楽観視せず、そろそろ、次のライフステージへ真面目に考えなきゃいけない時がやってきたのだ。(注:あくまで私自身の理想の人生を送るための時期だ)

気づいたらすでに華の20代も折り返し地点。

ついこの前22歳になったばっかりだったような気もしたが。

時の流れって、残酷・・・・・


と、いうことで人生を具体的にすべく、将来の一日について、(結婚する・しないにせよ)丁度いい題材があったので、書いてみようと思う。


朝4:00、4回目のアラームで漸く起床。もしくは隣で眠っているハスキーボイスの旦那様の声で起こされる。目の前には旦那様の硬くてたくましい筋肉。なんて心地いい朝だ。おそらく超低血圧なので、一筋縄では起きないだろう。

ベッドメイキングもそこそこに、目覚ましに冷蔵庫のブラックコーヒーを飲んで一息。寝ぼけ眼でSNSパトロール。


4:30 お気に入りのアスレタのウェアに着替えて、しっかり準備運動してからランニング。将来移住する先として決めている、軽井沢の新鮮な、青々しい空気をめいいっぱい吸って走る。薄暗い、まだ眠る街はどこか神聖な雰囲気が漂っている。朝は霧が道を覆っているかもしれないが、それもまた一興だろう。

新緑の木々の中、姿の見えない場所で鳴くシジュウカラやオオルリがきっと、私が走る道を彩ってくれるから、同じランニングコースでも飽きない。


5:00 朝食 朝は重くて食べられないから、バナナに98円のヨーグルトをかけて食べる。少し酸っぱいのが特徴だが、バナナの甘味でほどよいバランスがとれる。体を温めるためにも、コンソメスープを一杯飲む。


5:30 パン屋の開店準備 焼きたてのパンの暖かい空気と香りをたっぷりと吸い込んで、思わず顔が綻ぶ。パンが焼ける甘くて柔らかい香りは、幸せの香りと似ている。 


8:00 パン屋の開店 自身でレイアウトした店内に、美味しそうに陳列したパン。大好きな街で、大好きな人たちがパンを買いに来ていくれる。それだけで、思わず笑みが零れるのだ。自分で創り上げた、自分だけの幸せな空間。初老のおばあ様や、近所の主婦、県外から来たカップル・・・・様々な人々の笑みで、店内は幸せに包まれる。

この日は県外から来てくれた友人3人が、「久しぶりだね」と穏やかに笑いながら扉を開けてくれた。真っ赤な高級外車。相変わらずの頭一つ下からの視線。美しく弧を描く唇。彼女たちは変わらず、皆眩しくてトキメキをくれる。色とりどりの、宝石のようだ。



17:00 閉店 自分の子供を育てるようにこだわって作ったパンは、すべて売り切れ。なーんてことはなく、どうしたら美味しいパンができるのか、試行錯誤を重ねながら、残ったパンをリベイクしてつまむ。冷たくなったパンでも、幸せの味がちゃんとするのだ。


18:00 小説を書く 小学校の頃からの夢だった小説家になるために初めた執筆が思ったよりも功を奏し、今や仕事の依頼が沢山来ている。夢だったパン屋と両立するためにも少しずつこなしている仕事だ。自然豊かで、どこか異国情緒が感じられるこの街は、沢山のアイディアをくれるのだ。



20:00 次の日は定休日だから、テラスで月を肴に愛おしい旦那様とお酒を飲む。軽井沢のミルクを使用したチーズは、この街でとれた野菜ととても合う。ワインは地元の葡萄を使用した赤ワイン。すっかり日が落ちて夜の入り口に立った空は、穏やかに二人を包んでくれる。


22:00 酔っぱらった私が、君を夜の街へ連れ出す。

「どこかへ行こうよ。」

仕方ないな、と支度をしながら君も微笑む。

「どうせ寒いって騒ぐんだからこれを着な。」

私のことをよくわかっている君。口では仕方ないっていうけれど、嬉しそうな君。私より少し大人で、とても愛おしい君。


「月が綺麗だね。」


ありきたりだけど、なんて素敵な言葉だろう。




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