La chocolaterie NANAIRO-ラ ショコラトリナナイロ Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%-
しばらく放置していた、チョコレートのテイスティング記録です。
La chocolaterie NANAIROのコレクションから、リミテッドエディションのミニタブレットを開封したのは2023年12月のはじめです。
Limited Collectionのベネズエラ産カカオ豆からつくられたダークチョコレート、ミニサイズのタブレットです。
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Batch No.75(Venezuela Cacao Cliolo Hybrid 75%)
清涼感のある、ひんやりとしたハーブ香りをもっています。
口に入れると、渋みを含んだベリーのような味わいを感じます。プルーンやカシスの濃厚な風味、しばらくするとスモークチーズのこってりとした味わい。葉物野菜の苦み(フリルレタスの葉っぱなど)、渋み、酸味が調和しながら移っていきます。
口どけはややドライでなめらかです。
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コーヒーに合わせてみると、じんわりした甘味が出現します。
ベネズエラ。
大航海時代には、当初はスペインの副王領であるヌエバ・エスパーニャ副王領、その後ヌエバ・グラナダ副王領となった土地です。
この時代、新世界といわれる未開地におけるカトリック教会の保護者としてスペイン、ポルトガルの国王が据えられました。
スペイン、ポルトガルの両国王室は布教保護権に基づき、布教の義務を負って活動をするのですが、それだけでなくローマ教皇の認可する正当な行為として武力征服をも行ったのですね。
クリオロ(クリオロ種)と呼ばれるカカオ豆は希少種を指しますが、これはスペイン語で"criollo"、ポルトガル語で ”crioulo" という単語みたいです。
もとになっている動詞"criar"は、「現地で育った」「元来の土地とは異なる場所で生まれ育った」ことを意味することから、動植物や言語・料理に関しても、「その土地で生まれた」「その土地固有の」という意味合いで用いられるようになっているのだそうです。
人間を指す場合、スペイン人を親として現地で生まれた人々を言い、黒人奴隷を呼ぶのにアフリカ大陸に生まれた人種と新大陸生まれの人種を区別するために使われた言葉だったんですね(いま知りました)。
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牛歩テイスティング記録でした。
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