sweets ESCALIER-ベネズエラ チュアオ 75%-
久しぶりのチョコレート記事。
新潟県にある洋菓子店sweets ESCALIERスイーツ・エスカリエのBean to Barチョコレートのラインナップから、ベネズエラ・チュアオ産カカオを使用したシンプルなタブレットです。
サロン・デュ・ショコラをチェックすることも忘れていたくらい、チョコレートから遠ざかっている日々ですが(理由はいろいろある)、先日note上でサロン・デュ・ショコラ2025の記事をみて、10分ほどサイトを眺めてみました。ついでに他のセレクトショップのサイトも訪問しましたが、見ているうちに、自分にとってこれらのチョコレートを購入することの意味というかそういうものがサアァ・・と霞んでって、思考停止していくようでした。
おいしいのはもちろんなんですけどね・・・。
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さて、今日の記事のタブレットは、昨年(2024年)の秋の開封です。
ベネズエラ チュアオ 75%
リズミカルなパターンのモールド、きれいですね。これを力を込めて割ると、ウッディな、ブランデーのような香りがふわっと広がります。やわらかくて深くて、クミンとかのスパイス香も感じます。
味わいはコクのあるハチミツみたいな甘みから、舌を収縮させるワインの渋みのような風味へとゆっくりと移るよう。ブドウの皮あたりの、独特のきしきし感が出てきます。終盤にはそれが落ち着き、アフターはミルクチョコっぽい、チョコレートのジェラートみたいななめらかな味わいに着地。
コーヒーとのペアリングでは、深煎りのコーヒーの味わいがまろやかに感じられました。
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チョコレートづくりには、チョコレートの材料であるカカオ豆の産地や品種、正室はもちろんのこと、ロースト時の温度やその加減、焙煎後の粉砕方法や具合、熟成やテンパリングと呼ばれる調温作業など、それぞれのプロセスの仕方が香りや味わいを決めることになります。さらに、作り手の技術や知識の量、それから設備のちがいだったり、他にもいろんな要素がかかわってくるんですね。
1枚のタブレットに、あるいは1粒のショコラには、カカオ豆生産者の苦労と、作り手の想像力と知識と技術が詰まっているのだ、というのは理解しているつもりなんですけれど、このごろは色んな事情で価格高騰がいちじるしくて、、今後の付き合いかたを悩んでいるところがあります。
まあ、ここ最近の国内の宿泊費とか、ここでのチョコレートとか、を「高いなあ」と感じるということが、日本の貧しさをあらわしているんですね。とほほですね。
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