高千穂の朝
夜神楽を堪能したあとは、早めに休みました。次の日の朝は雲海を見るのを狙って、日の出前から国見ヶ丘展望台へ行く予定でした。宿の方に、雲海は見られるのかどうなのか尋ねましたが、うーん、期待薄といった感じ。それでも、こういうのはまず行ってみないことにはわかりません。
雲海とは違うのでしょうが、外海の方は雨の降り方や天候によっては霧がはって、雲の上にいるみたいな体験ができる日があります。あたり一面霧の中を車で走ると、とても不思議な気もちになります。
次の日起きたのは5時台だったとおもいます。目覚ましを何時にセットしたか、もう忘れてしまいましたが、とにかく起きて、服を着こみます。11月のはじめだったし、そんなに防寒着は持ってきていなくて、宿の半纏を借りて羽織って行きました。宿から国見ヶ丘までは車で10分くらいだったかな? 気温は8℃くらいでした。寒い!
展望台に着いたころは、人もまばらだったのが、どんどん集まってきます。三脚にカメラを置いて狙う人、観光客などで気づけばいっぱいです。みんなきっちり防寒していて、手袋やダウンジャケットのない私たちはふるえながら日の出を待ちます。
日の出まえ、雲海は出るのかな? とひたすら待っていましたが、カメラをかまえていた人の中には撤収をはじめた人もいました。雲海には振られてしまったようです。
それでも、日の出を拝むのなんて久しぶりです。だんだん空が明るくなって、山のむこうからオレンジ色の太陽が出るのはやっぱり、言い尽くせない良さがあります。うつくしいなあ。
すっかり身体が冷えてしまいました。宿に戻り、お湯につかるとしんからしあわせを感じます。あったかーい! ほかほかになったら、あの朝食が待っていました。雲海は見られなかったけど、みんなで日の出を見て、あったかいお風呂とおいしい朝食ではしゃぎました。
帰り道もまたわあわあ言いながら、高千穂峡のほか、寄り道や買い物をしながら南下し、ぎりぎりまで宮崎を味わいつくしました。
宮崎には何度も行きたくなります。