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BONAJUTO-アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート 70%-

 モディカというチョコレートのことを知ったのは、クラフトチョコレートにはまり込むずっと前だったと思います。お砂糖の粒子が残ったチョコレートというので、甘さが立つのではないだろうかと何となくおもってしまった。いつか食べてみたいとおもっていて、この度願いが叶いました。

 前回の『アメデイ』はトスカーナ、『BONAJUTO』はシチリアの老舗、ともにイタリアからのチョコレートです。シチリアもいいなあ!

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プレーン 70% 湿度にも強いと言われるモディカチョコレート。焦げ茶色で炭のような香りです。ずっしりとした薬草の香りも感じられます。口に入れると、それらの香りと共通し力強いですが、次第にふんわりとコムギの風味がしてきます。歯触りはモディカチョコレートの特徴である、ざりざりとしたもので、そのざりざりを楽しんでいると徐々にもったりとしてきます。これは緑茶に合いそうだなと唐突におもう。お茶インストラクターが煎れる、甘みしっかりのおいしい緑茶に。

 モディカチョコレート、予想を上回って大好きな味わいでした。100%のものもあるんですよ。気になる!
 さすが、伝統的な製法で作り続けられるチョコレートだけありますね。この味わいが愛され続けている証拠です。

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 冒頭に、「願いが叶った」と書いています。
 保存していた文章を読み返したとき、(ちょっと大げさかな?)とおもいましたが、そのままにしました。普段から「念願の!」みたいな表現が好きじゃなくって、それは何となく念願というとすごく大事なこと、命がけみたいなイメージを持っているからだとおもいます(個人の感想です)。

 でもまあ、このチョコレートを食べることについて「願いが叶った」という表現はしてもいいとおもいました。
 『BONAJUTO』はシチリアで1880年に設立された会社を原点とし、このモディカチョコレートを作り続けているそうです。140年も以前から、日本から遠く離れているシチリア島で作られているチョコレートが手に入り、味わうことができるんだからこれだってじゅうぶん幸福と言えます。

 先日、友人がラジオで『幸福度ランキング』の話をしていました。彼女たちが住む宮崎県がそのランキング1位だったことから、その理由についてふたりの考察を交えて話しています。
 それを聴いておもったこと、小さなことと通り過ぎないで、日常の中にもいっぱいしあわせを見つけられる自分がいい。

 今回利用したセレクトショップ、c7h8n4o2(チョコガカリ)さん。

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片山 緑紗(かたやま つかさ)
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