Pump Street CHOCOLATE-パンプストリートベーカリーチョコレート 2種-
イギリス東部のクラフトチョコレートメーカー、Pump Street CHOCOLATEは、家族経営のベーカリーカフェがはじまりだったそうです。2010年の設立後、カフェの近くにベーカリーとチョコレートを製造する工場を増やし、日々パンやお菓子、タブレットチョコレートを作っているクラフトチョコレートメーカーです。
自社ベーカリーのパンを使った、パン粉シリーズのタブレットが人気。
ログがちょっとたまってきたので、今日は今年に入って開封した2つのタブレットについて書いていきます。
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ライクラム ミルク&シーソルト 60%
ライ麦パン粉と、イギリス産の海塩をエクアドル産カカオ豆でつくった60%ダークミルクチョコレートと合わせたタブレットは、バタートーストや練乳の、香ばしくて甘い香り。
口に入れた最初の印象は、ハチミツ塩バタートーストの味わい。かりかりのトーストの焼き目に、バターのしみ込んだあの味わいです。パンをミルクに浸したときの、小麦とミルクのやさしい甘さ。海塩はまろやかなミネラル感があって、歯ざわりと味わいを楽しんだあとはラストにさわやかな酸味が感じられます。
やや重めのテクスチャで、するりとした口どけ。
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トーゴ スイスミルク 44%
こちらは西アフリカのトーゴ共和国にある、女性によるカカオ農業組合から取り寄せたカカオ豆を使用し、スイスミルクと合わせてあるチョコレート。
キャラメルのような香りと、キューピー人形みたいな(つまりゴムとかビニール製の)匂いが順番に感じられました。砂糖を入れたホットミルクのような香りも。
味わいは、ブリットルやフロランタンのよう。香ばしくてちょっと苦みがあって、アーモンドなんかのナッツの風味もします。それぞれ調和していて好ましい。飴のお菓子は歯にくっついちゃうけれど、これはチョコレートだからそういうところがないのもいい。
口どけはなめらかで、しっかり目の質感のおかげかチョコレートの味わいが口の中に心地よくとどまります。
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<ライクラム ミルク&シーソルト>は、ここのメーカー1番人気の商品だそう。これを味わったとき、ちょうどコーヒーとのペアリングについて考えていました。バタートーストのような風味のある、ダークミルクのチョコレート。これはきっとコーヒーと合うだろう、そうおもって試したらこれが全くの思い違いだったのにとても驚いたんですね。
ベースのエクアドル産カカオ豆も、フレーバーとなっているパン粉も、味わいとしては繊細すぎずしっかりとしているはずなんですが、コーヒーを口に含んだ途端、そう言ったものが全て消え去ってしまったのです。
この場合は、もしコーヒーと合わせるならまずコーヒーを味わってからチョコレートを口に入れるといいとおもいます。
この体験から、これまでも注目していたつもりだった口どけのことを考えました。そしてそこのところをもっと慎重に分析してみると、コーヒー(飲み物)とのペアリングへのヒントになるのかもしれない、と思い至りました。
このマガジンでテイスティングしているチョコレートは、香りも味わいもテクスチャも多様すぎて、分類はむずかしい(というかキリがない)だろうから、市販のチョコレートを例にとってみます。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで購入できる、わりと安価なチョコレートには、口どけをなめらかにするため、そのほとんどに植物油脂が使用されています。植物油脂は安価で使い道がいいことからチョコレートに限らずたくさんの食品に用いられていますね。植物油脂を使うことで、たしかになめらかさを得られるんですが、どうかすると粘りが強くなってしつこいこともあります。そしてチョコレート(及びチョコレート菓子)は多くの人に好まれるよう、甘さもしっかりした商品が多いですね。
コーヒーはそういった、口中に残る油脂分を浚ってくれるところ、そして苦味のあるコーヒーの味わいと甘いチョコレートとの相性は心地よく感じる人が多いはず。
そう考えるとペアリングの方向性を見つける場合、市販のチョコレートからやってみるというのもひとつかもしれないなんてことをおもいました。
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今日の「オレンジ」:チョコレートとオレンジなどの柑橘類って相性がいいですよね。オレンジピールチョコとかって、すきな人にはたまらない組み合わせです。チョコレートとコーヒーもごく一般的にいって合う。
でも冬場なんかで、コーヒーを飲んでいるときにみかんを勧められたりなんかすると、どうも思考が硬直してしまいます。
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