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子ども時代からの本を詰める棚

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これまで読んできて特に好きなもの、印象に残っている本を詰める本棚です。読み終えたものを詰めることも。
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#絵本

【私と本】クリスマスのサンドイッチ

 ここ1週間ほど、どうも奈良のことばかり書いていたので、今日はちょっとのんびりと、クリスマスっぽい記事をお届けしたいとおもいます。  活字を追うのが好物で、だから本を読むのはどうにも好きなことのひとつなんだけれど、絵本というのもなかなか好ましいものです。私はクリスマスをひかえたこの季節に思いだす本や絵本をいくつかもっていて、今日はそのなかからひとつの絵本をご紹介します。  その絵本というのは、『子うさぎましろのお話』という題で、佐々木たづさんという方の文と、三好碩也さんとい

アーノルド・ローベルのしごと

 アーノルド・ローベルの企画展示が長崎県美術館で観られるというので行ってきた。電車の吊り広告か何かで目にしたのだっけ。  『かえるくんとがまくん』のシリーズがよく知られる絵本作家で、子どものころに読んだ、ときどきふと思い出す好きな作家のひとりだ。いくつか絵本を所有してもいたけれど、何度も引越すうちにある時点で書籍類を大幅に減らした。そのときにこのひとの絵本も手放してしまっていた。 *  代表作のいくつかの他にも、たくさんの作品を手掛けた彼の展示は見ごたえがあった。絵本に

【私と本】かえるくんとがまくん

 好きな絵本のことを書こうとおもった。  この絵本は、小さいころから好きな絵本。大人になってからもしばらく本棚に入っていたけれど、度重なる引越しにめげてほとんどの本を手放すときにこの絵本も手放した。  ここnoteの本棚に残しておこうとおもって、まず図書館で借りてきた。そういえばこの絵本の何が好きだったんだっけ、とページを開いて驚いたのは、お話の内容をほとんど覚えていなかったことだった。  この「ふたりはともだち」には5つのお話が入っている。そのどれもをほとんど覚えていな

【私と本】ポテト・スープが大好きな猫

 子供のころから絵本が大好き。そしてやっぱりそこのころから、好きな絵本は繰り返し読んでいた私。  この絵本は、大人になってから出会ったもので、私が持っているのは文庫サイズのもの。先にB12取(260×240)で出版されている。文庫本で絵本というのに惹かれた。  猫と暮らすおじいさんの話で、訳は村上春樹氏。おじいさん、猫、村上春樹訳、好きな要素しかない。  表紙絵のボートはおじいさんのもの。もう1枚、お話の途中でおじいさんと猫がボートに乗っている絵がある。それがまた部屋に