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向坂くじらさん

今日、NHKのおはよう日本のコーナーで、「思考を自分の外へ」をモットーに、詩を通して"悩みを抱える若者"と交流している向坂くじらさんが特集されてた。彼女は、やりたいことが見つからず、自分の内面を見つめ続け行き詰まる人たちを見てきて、こう言う。"よく、「自分を振り返って」とか、「自分に眼差しを向ける、向き合う」とか言うけれど、そうすると結局、自分にはなにもないっていうふうになってしまう。そこからやりたいことやできることを探してもしんどいばっかりになる。"と。

無意識のうちに自分に自信がなかったり、自分を過小評価したり、そうすると、本当に自分を「なにもない人」にしてしまう。でも、彼女はそういう人たちに、「そんなことない」とか、「もっとちゃんと自分を見つめてみて、きっとあるから」そう言わずに、詩を通じてまだ知らない世界をみたり感じたり、そういう時間を人々と共有していく。

アイデンティティとか、本当の自分とか、自分の価値とか、自己を問うことが多い中で、ある種「自分にはなにもない」ことを誰かが励ますでもなく、否定するでもなく、受け入れることはきっとすごくその人にとっての安心感や拠り所になるのかもしれない。そして、自分と相手との時間を相手の時間軸でもって共有していく、普段とは別の世界に身を置いてみる。そこで出会った自分の思いや感覚はきっと新鮮だし、勇気にもなるかもしれない。

向坂さんの公式サイトです。

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