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たとえば 向かった目的地へ 望んだ通りに辿り着けなかったとしても その道中が 無事であったなら その無事を喜び 辿り着けなかったこと それを ワライ へ変えてしまいたい
ドアを開いたら、泣いていた。 声も発せず静かに、けれど涙を幾つも幾つも幾つもはらはらと零して泣いていた。 向こう側の性別の人。海の向こうから来た人。すこしばかり人生の先を行く人。
その日は遊園地へ行った。ちいさな遊園地で楽しく一日遊んだ、その帰り道。 カバンに下げていた、ワニ、気に入っていたワニのストラップが無いことに 気がついた。途端に、それに心が向いて、そればかりへ心が向いて、いつのまにか楽しかった一日のことはどこかへ行ってしまって、元来た道を後戻り、落とした ワニを探して、ただただ、もう下を向いて一生懸命に探して歩いた。 失くす、それにとても弱くて、失くしたかもしれないと、そう思った途端に みつけることに向かってまっしぐらに一生懸命になってしま
『ねぇ さっき なんのパンを食べたの?』 『クリームパン!』 『クリームパン 好きなの?』 『好きだよ』 『好きって どのくらい?』 『4!』
1. 子供がふたぁり居る人。自身の子供たちにも、そのほかの子供たちにも とてつもなく好かれる人、もちろん本人もとつてもなく子供好き。 そういう、人。 『あっ! 明日、上の子の誕生日だ』と、唐突に言う。
『屋根が無いカマクラを作ったよ。』 『えっ? それって何? 柵? それとも檻?』
オトナの階段をあがる それは年齢を重ねることと 比例をしている訳じゃない ような 気がしている 『助け合いが主たる目的だろう? 町に住まう人々が共に助け合う為に、わざわざ 組織の形成をしているんだろう? それなのに誰も彼もが皆変わらず平等に交代で[役]を担うこと、それがその組織に席を置くことが出来るその免罪符になって しまっているんだろう? [役]を担うことが主たる目的では、無いはず、 それなのに。』 いずれ誰もがひとりになるその可能性を秘めていると、かつて、その予