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楼英『医学綱目』の研究所

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  • 『医学綱目』読み 腎膀胱部

    楼英『医学綱目』の腎膀胱部をダイナミックに意訳してみよう。

記事一覧

【論文】楼英与『医学綱目』(1986年)

1.生平【訳】 楼英(1332-1400)は、字を全善、公爽と称し、また全齋と号した、蕭山楼塔村の人である。 父の楼泳は文章を書くのが巧みで、多くの書藉を所蔵しており、これ…

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【論文】明代医学家楼英事略(1962年)

1.はじめに【訳】  楼英は、明代初頭の医学者であり、彼は医学綱目という著書をあらわし、明清代以来、多くの医者に伝習され、一定の働きがあった。 【訳】  我々が残…

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【医学綱目読み】巻之二十八・腎膀胱部 腰痛 その1

こんにちは。 今日も古典に触れようのコーナーです。 今日は『医学綱目』所載の腰痛について見てみたいと思います。 ❖腰痛東洋医学では、腎蔵と腰とは深い関係があると…

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【論文】楼英与『医学綱目』(1986年)

【論文】楼英与『医学綱目』(1986年)

1.生平【訳】
楼英(1332-1400)は、字を全善、公爽と称し、また全齋と号した、蕭山楼塔村の人である。

父の楼泳は文章を書くのが巧みで、多くの書藉を所蔵しており、これにより多くの本を読む事が出来た。

青年時期にはよく『周易』のことを話し、後にまた『内経』および前賢の名著を深く研究しながら、開業し患者をみていた。

【訳】
明の洪武の時代、人づてに推薦されて、南京にて治病にあたり、その治療

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【論文】明代医学家楼英事略(1962年)

【論文】明代医学家楼英事略(1962年)

1.はじめに【訳】
 楼英は、明代初頭の医学者であり、彼は医学綱目という著書をあらわし、明清代以来、多くの医者に伝習され、一定の働きがあった。

【訳】
 我々が残念に思うことは、彼の行いが現代にほんの僅かにしか伝わっていないことである。

 『医部全録』の医術名流列伝には、『紹興府誌』に記載された楼英の一生が引用されているが、ごく僅かの記載があるだけで、実に簡略すぎるのである。

【訳】
 幸い

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【医学綱目読み】巻之二十八・腎膀胱部 腰痛 その1

【医学綱目読み】巻之二十八・腎膀胱部 腰痛 その1

こんにちは。

今日も古典に触れようのコーナーです。

今日は『医学綱目』所載の腰痛について見てみたいと思います。

❖腰痛東洋医学では、腎蔵と腰とは深い関係があると考えてきました。

したがって、腎蔵が弱れば腰に影響が及びます。反対に、腰が冷えたりすれば腎蔵に影響が及ぶと考えられてきました。

これを端的に『腰者腎之府(こしはじんのふ)』と表現してきました。

府には「集まる」や財宝など「大切な

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