見出し画像

あの頃「日経新聞を読め」の意味が理解できなかった。

日系の大企業で働いていた頃、「残業は美徳」「誘われたら飲み会の参加は絶対」「上司の命令は絶対」「雑用は若手の仕事」

そんな価値観が色濃く残っている会社で、働いているストレスは大きかった。


当時私は営業職で、部長からは部の全員に「日経新聞を読め」と言われていた。

部の朝礼の司会を若手社員で交代で回していたが、司会になると必ず日経新聞を読んで気になったニュースの共有と思ったことの発表させられていた。


会社から経費が出る訳でもないのに高くもない給料で日経新聞を購読し(当時電子版の購読はおよそ4,000円/月くらい)、

みんなの前で発表をしないといけない義務感から二日酔い気味の中、通勤電車に揺られながら日経新聞を読んでいたことを覚えている。

そして、今の会社(外資系企業)への転職が決まってすぐに日経新聞を解約した。

無駄な出費をやっと減らせる!自分の好きなことにお金が使える!と開放感に満ち溢れていたことは言うまでもない。


冒頭で書いた「残業は美徳」「誘われたら飲み会の参加は絶対」「上司の命令は絶対」「雑用は若手の仕事」といった文化は今全く感じられない。

ただ、思えば「日経新聞を読め」とお節介をやいてくれる人もいなくなった。

行動を制限されることが少ないので自由であるものの

見方を変えれば、与えられた業務をただこなすだけでも生きていける。ノルマもないので大きなプレッシャーもない。

若い組織ということもあり、ロールモデルとなる人も少なく教育体制は整備されていないしマネジメント層も未熟なので自分に自分で鞭打つことができないとただ時間が経過してしまう環境なのである。


だからこそ、自分の成長は自分で面倒をみないといけない状況にある。


あの頃、理解できなかった「日経新聞を読め」という言葉がこのコロナ禍の中で身にしみている。


私は人材メディアで働いているが、これまでより求人出稿をしてくれる企業様の数は劇的に減った。

会社の経営状況も厳しくなっていく中で、会社のためそしてお取引のあるクライアント企業のために何ができるのかと考えた時にはやはり、

信頼性のある情報を確保した上で、今そして未来を予測してすべきこと・やったほうがいいことを行動していくこと 

が自分のできる最善なのかなと帰結した。


そこで、先週からNewsPicksを無料会員から有料会員に切り替えることにした。

今まで、情報番組の他はGoogleのニュースフィードを見て情報収集していたが、エンタメ関連のニュースが多くGoogleのニュースフィードに至ってはどこの誰が書いたのかわからないような記事も表示されていた。

NewsPicksについては経済・ビジネス面のニュースによりフォーカスしているという点と専門家の書いた記事を閲覧できたり、記事に関するコメントも専門家が残しているものを見れたりと情報の質が高いと感じている。

ホリエモンや落合陽一さんなどがホストとなっている独自の番組(動画)を取り揃えているのも面白い。

在宅勤務になって自炊することが増えたので自炊しながら番組を見る時間も捻出できている。

また、NewsPicksの宣伝者のようだが月額¥1,600円という価格も日経電子版と比較した時の決め手となった。


自らニュースにお金を払うようになっていること、きっと6年前の自分が知ったら驚いていることだろうと思う。


実際、ニュースを追うようになってからクライアント企業にWeb面接の導入に関して提案したり、求人原稿にコロナ対策に関して記載を盛り込む上で、他社のコロナ対策事例をご紹介したりと提案できる幅が広がってきている。


草の根ではあるけれど、失業してしまった方や減給となってしまった方のためにも受け入れ側の企業のサポートにまわることで

少しでも世の中にいい影響を与えていきたい。




いいなと思ったら応援しよう!