横浜の中学校って給食ないんです(涙)
はじめましての方も、そうでない方も。
さっそくですが、372万人が住む全国最大の政令市・横浜市に、いまだに中学校給食がないことをご存じでしたでしょうか。
あるいは、全国では93.2%の中学校で完全給食が実施されていることをご存じでしたでしょうか。
全国の「当たり前」が、横浜では通じません。他都市から越して来られた方は、みなさん驚かれます。「まさか」と。
横浜のせいで神奈川県も最下位
私たち「いいねの会」は、2015年2月15日に発足しました。
メンバーは、横浜市内に住んでいたり、市内で働いていたりする子育て世代の人たちです。みんな仕事をしており、子育てと仕事との合間に、月1回のミーティングを行うなど、活動を続けています。
横浜市はなぜ、いまだに給食を実施しないのか…?私たちもまったく理解できません。
横浜市が中学校給食を実施しないため、神奈川県の中学校給食実施率は、いつまでたっても上がりません。
神奈川県の実施率の推移は以下の通りです。(カッコ内は学校数)
【H18】12.7%(53)→【H19】15.9%(66)→【H20】16.2(67)→【H21】16.1(67)→【H22】16.4%(68)→【H23】21.4%(89)→【H24】24.9%(104)→【H25】25.0%(104)→【H26】24.4%(101)→【H27】25.7%(106)→【H28】27.3%(112)→【H30】44.5%(183)
神奈川県は、大阪府に次いで下から2番目の位置にずーーーーっといましたが、平成25年に大阪府が43.2%(201)へと伸び、最下位に転落。
それから今まで、実施率は少しずつ前進していますが、最下位の汚名返上はできていません。それはなぜなのか。
神奈川県の実施率の母数である、公立中学校の数は411校(平成30年)。そのうち、横浜市立中学校は146校。実に35.5%を占めているからです。
仮に横浜市以外の県内市町村のすべてで中学校給食が行われたとしても、実施率は64.5%にしかなりません。この数字では、ブービーの滋賀県の65.3%にも届かず、最下位を脱出することはできないのです…。
私たちの会は、こうした実情を変えるため、様々な活動をしてきました。
活動はすべてボランティア。運営は、すべて募金で賄っています。
市民の9割は給食をやってほしい
2015年と19年には、「横浜市民アンケート」を行いました。
15年のアンケートでは、3372人のうち95.7%にあたる3227人が「中学校給食をやってほしい」と回答しました。
19年のアンケートでは、3729人のうち96.3%にあたる3590人が「給食が望ましい」と回答しました。
いずれも、メンバーの家族や友だちのほか、街頭で協力を依頼し集めたものです。15年は夏の暑い盛りに頑張りましたし、19年は年末年始にも集め、仕事帰りにも何度も行いました。
「横浜市が市民の声を聞かないなら、私たちが聞く」。この思いだけで、みんなでちょっとずつ力を合わせて頑張りました。
結果、市民の大多数は給食をやって欲しいという事実がハッキリしました。
今、私たちは、この結果を市会議員や市、市教育委員会に届けるため、懇談などに取り組んでいます。
学校で調理する給食のために!
横浜市は2016年から、業者弁当「ハマ弁」を実施しています。
しかし、この「ハマ弁」、生徒の97%が食べていないのが実情です。市は、当日注文を開始するなどの打てるあらゆる手を打っていますが、3年以上経った今の喫食率(注文率)は、当初の0.9%から3%に上がっただけなのです。
19年の私たちのアンケートでは、どういう給食ならやってほしいかとの質問(複数回答)で、回答者の過半数が選んだのは3項目。①栄養バランスがとれた(3324件、89%)、②安心・安全(2780件、75%)、③あたたかい・できたて(2462件、66%)、でした。そして、4割以上の人が「自校調理方式(学校で調理する方式)」を選びました。
一方、ハマ弁のような「デリバリー方式」を選ぶ人は、134件、4%でした。
回答者の約7割が30代・40代であることと合わせると、多くの子育て世代が中学校給食の実施を望んでいること、さらにその内容については、「栄養バランスがとれ、安心・安全で、あたたかく・できたて」のものが望ましく、学校で調理する自校調理方式での導入の検討が必要だと考えます。
今年4月に横浜市会議員の選挙が行われ、「中学校給食の実施」を主張する議員は増えました。しかし、その中には「ハマ弁」を給食にしようという意見もあり、一枚岩ではありません。
私たちは、生徒も保護者も市民の多数が望んでいない「ハマ弁」はもうやめて、横浜でも学校で調理する給食を始めてほしいと、活動を続けています。
メンバーも、募金も随時大募集しています。
「一緒に活動したい!」という方は、お気軽にお問い合わせください。「サポート」も大変うれしく思います。
これからも、よろしくお願いいたします。
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