死にたい私へ。
私は、心から安心出来る場所が欲しかった。
いつ、どこにいても、心から安らげることなどなかった。
人生で初めて、「守られている」と感じたのは、中学生の頃入院した精神病棟のベッドだった。
学校に行かなくていい。誰にも責められない。
何もしなくていい。何も考えなくていい。
部屋には余計な物も無い。電子機器が持ち込めないので余計な情報も無い。薄ピンク色のカーテンと木目調のベッドと机。持ち込んだ数冊の文庫本。
私が初めて心から感じた安らぎは、そんな場所にあった。
現実と切り離された世界が、当時の私にはいちばんの幸せだった。
それから10年以上が経った。私は、生きづらいまま大人になってしまった。
周りからの評価は「真面目」。10年前と変わらない。
絵に描いたような真面目ちゃんではないのに、私と接すると皆が口を揃えてそう評する。
私にとっての一番の不名誉。馬鹿にされているような、そんな気分。
やるべきことを当たり前に。好きなことには全力で。そんな風に生きてきただけだ。
今目の前にある現実は、生産性のない日々。
それを悪いとも思わない。
それでも辛いのは、過去の記憶からは逃げられないから。
そして、癒えることの無い虚しさを抱えている自分を、きっと心のどこかで愛しているから。
私は可哀想。私は辛い。私は悲しい。私は死にたい。自己中心的な思考と被害妄想。自覚はある。
現実から逃げたい。私を辞めたい。もう死んでしまいたい。
生きていてなんの意味があるのか。
一度でいいから、死ぬほど愛されてみたかった。
無条件の愛情が欲しかった。安心して眠ってみたかった。
「安眠」の疑似体験を得るために、大人の私はまだオーバードーズとリストカットを続けています。
ごめんなさい、14歳の私。