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【短歌】わたしより大切なものはいくらでもあるはずだから消せないメール
恋する短歌特集改め、F氏短歌特集開催中です。
あれはたぶん2001年の2月。
それまでアステルのPHSを使っていたわたしは、新しくドコモの携帯を買って例のカフェバーに行った。
P503iの赤。誰にも言ってないが、ドコモにしたのはF氏がドコモユーザーだったからだ。
既に飲んでいたF氏に「携帯買ったんですよ」と見せると、「見せて」と取り上げて勝手に操作しだした。
「迷惑だからボタン確認音は消しといた」
返ってきた携帯には彼のアドレスが登録され、Googleがブックマークされていた。
翌朝ラブホのベッドで目を覚ますと、F氏がまたわたしの携帯をいじっている。
「9時になったからアドレス取ろうと思ってやってんだけど、もう使われてるなあ」
当時ドコモは契約した翌日の朝9時以降でないと、アドレスの取得ができなかった。
わたしのニックネームで取ろうとしたらしい。
少し変えていくつか試すと使われていないものがあったので、それに決定。
24年経った今でもわたしのドコモアドレスはそのままだ。
もちろん、彼のアドレスもGoogleのブックマークも。