【コンビニで15年働いた私語録 vol.4】
駅から離れた自宅近くのコンビニで働き始め数ヶ月経った頃。
お店の商品発注も少しだけするようになった。
当時、1店舗のセブンイレブンで扱う商品は2000点ほどと言われ、確かに種類だけでもたくさんあるものだなぁとぼんやり思っていた。
発注は、GOT(ゴット)というiPadに紐をつけたようなようなモノを肩にかけて、子どもの頃写生をするときに使った画板を思い起こす機械だった。
スマートフォンなど全く存在しない時代なのだから、この機械は非常に画期的な物だったのだろうなと、今更ながら回想する。
与えられた発注品目は化粧品やサプリメントなど。
当時セブンで扱い始め、人気があったDHC化粧品があった。
日々の売れ行き動向を見ながら、発注単位を間違えないように、発注数を入力していく。
新人の発注量などほんの少しで、出来ない場合はベテランさんが代わりにやる。
この発注を代わってくれたパートFさんにはコンビニのいろはを教わり、大変お世話になった。
しかしその数年後には、私が同じベテラン側になる事など、この時には1ミリも思っていなかった。
毎日の仕事で体力を使い、帰宅後は夕飯作り、子どもの習い事の送迎、
一年ほど勤めたお店のオーナーから、子ども世代に変わると言う理由から、解雇が決まった。
追記:今から約20年前の事である。
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