6時に予約が入った後、立て続けに予約電話が鳴り、結果的には10名以上のお客さんが2組、2名が2組と、閑古鳥だったお店も8時の段階では盛況な賑わいになった。 次から次へと、スマホを通してオーダーが入り、飲み物や量ったご飯をどんどんお客さんの所へ運ぶ。 1番広い小上がりは韓国人の団体さん。 飲み物、食べ物どちらもオーダーがひっきりなしに入る。 1度違う卓番のものを持って行ってしまい、 「あれ?こんなん頼んだかな?」 と、酔いが回ったオジサンが周りに聞いているうち、こちらで間
4時から勤務スタートし、6時まで誰もお客が来んもんで、バイト同士で雑談してたところに、やっと予約も入りそろそろマジで仕事開始や。 ピンポーン 入口で自動のチャイムが鳴った。 初めてのお客様や! 幼稚園くらいのお嬢さんと御夫婦の3人様。 「いらっしゃいませ〜!こちらのお部屋へどうぞ〜」 お箸やトングをお出しする。 すかさず店長に、 「おしぼり出しましたか怒!?」 と、怒鳴られた。 あ、忘れとった、ヤバイヤバイ。 お父さん、 「飲み放題にしよか?」 と奥様と思案中。 「テ
さっぱり客が入らんせいか、 店長が飲み物を出してくれた。 「何が良いですか?」 「炭酸で。」(イケメン兄さん) 「同じもので。」(ワタシ) 店長が兄ちゃんに 「大学生?」 と話しかけてきた。 ヒマさを緩和する、店長の気遣いかなと思った。 「はい、大学2年です。今度、留学するのでバイトしてます。」 ほー、エライなぁ、と思ったら 「どこに?」と店長。 「オーストラリアです。費用の半分は自分でバイトして、残り半分は親に出してもらいました(;^ω^)。」 2週間後に出発だとか。
暗闇の中、焼肉屋接客用スタイルの用意(前掛けつけただけ)を終え、店内に戻ると、 「タイミーから来ました!」の声がした。 どうやら、バイトがもう1人いるらしい。 店長が裏に通して、ワタシと同じ話をしているのが聞こえる。 着替え場、汚ないよな?な? バイト君!(→焼肉屋バイト①参照) 心の中で叫ぶが、届くはずはない(そりゃそうや!)。 自分と同じ格好の若いお兄さんが、 よろしくお願いしますーと店内にやって来た。 そこそこなイケメン風?や笑 *** 2人一緒に業務内容
タイミーバイト三本目は、とうとう飲食店! 車通勤オッケー、まかない付(?)焼肉屋! サイコーやないかい! 行くのに、40分ほどかかりそうやけど、普段からそんな時間の運転しょっちゅうやから、全然気にならんならん。 16時〜22時の6時間。 飲食関係は20代の頃やったきり。 あとは、子どもの学校ボランティアで配給のお手伝いをやった程度。 サービス業は全く問題ないけど、オーダー取ったり、卓番を間違えんで運べるか心配やなー。 遅れたらペナルティ付くんで、早めの15時過ぎに
レンタカー屋の仕事、まずは洗車。 洗車のイロハをマスターしたわ! ①車内の掃除機かけ。 特に運転席、助手席の足元のゴミや石は入念に吸い取ること! ②軽く濡らしたタオルで、車内側ガラス全部を拭く!その後車内の水拭き! ③水シャワーを屋根から全体にかける! →これがめちゃくちゃ気持ちイイ(≧∇≦)b ④バスタオルで車外の水分を拭き取り、普通のタオルで拭き上げる!! 他にレンタカー店業務で、ボディーにキズがないかなどチェック項目があり、確認シートを見ながら見てまわる。 ま
働いてすぐ👛がもらえる、『日雇いタイミーバイト』。 ちょっとした小遣い稼ぎにうってつけ!と、2回目タイミーに直ぐ手を出した。 今回は、最寄り駅から電車で30分。 駅チカのレンタカー屋。 「業務は、洗車や車移動」とある。 普段、運転の仕事やないけど、休みの日は必ず運転してるから大丈夫やろ。 数少ない所持資格なんやから、こう言う時に運転免許使わねば! それにしても、こんな暑い日に洗車なんてやったら汗だくやなー。 空調の効いた下り電車の座席に座って、仕事先へ向かう。 途中
「亀有の映画館なんです。 私の経験上、有楽町や日本橋は希望者が多いと思うので、少なそうな所を選んだら、ここが当たりました!」 『ROCK フェス2024 サザンライブビューイング』の当選連絡が来たのは、上演の1週間ほど前だった。 サザンオールスターズの大ファンのユミちゃんとお友達になってから、ライブやイベントのお誘いがあれば、必ず行かせてもらっている。 昨年の茅ヶ崎ライブには、前日から茅ヶ崎市役所に隣接したホテルに2人で宿泊して参戦した。 今回の、全国330か所の映画
お昼休憩は、朝話した愛想の良いお姉ちゃんと休憩所で会ったので、隣に座ってご一緒させてもらった。 「どこで仕事してた?ひとりだけ連れて行かれたようだけど。」 「積み済みのロールを、エレベーターに乗せてひたすら下に運んでた。 めっちゃ力仕事で汗だく、ヤバイよ〜 適当に選んだって言ってた。」 どうりで、おばちゃんには声がかからなかったんやな、納得。ホッ笑。 *** 午後からも同じ業務を粛々とこなす。 …にしても、足先につけている安全保護カバーが重いこと。 常勤の方々は、
9月だというのに、外は35℃。 倉庫は広いからか、冷房設備などはない。 両手に滑り止め付軍手をはめて、足にはつま先の保護カバーを着けて、今日の業務説明を受ける。 と、さっき休憩室で話した愛想の良い姉ちゃんが、ひとりどこかに連れて行かれた。 若いから、それなりの所に配属か? 話す間も無く、自分の仕事説明に聴き耳を立てる。 「ロール」と言われる手押し型の台車の組み立て方、倉庫内の場所について(大型スーパーの駐車場のようにA〜Fまである)教えてもらう。 どうやら、ロールに乗
夕方も薄暗闇の中、パンパンになったタイヤのチャリをこいで、明日のバイト場所の倉庫を下見に行った。 えっ? 15分かかってないやん! 行けるわー 明日はマイチャリで仕事だぜ! *** 初めてのタイミーバイト。 9時始業で、8時半前に到着。 何でも最初は、早めにするもんや。 受付どこですかー? そこらにいた警備のオッチャンに聞いた。 「◯◯会社さんは8時半には開いてるから、階段上がって2階の右奥行ってください」 ほー、なるほど。 今日の会社の事務さんは早くに来てるんやな
スマホで簡単に、仕事が探せるなんて便利便利!! この際だから、やった事ない仕事やってやろうやないかい! と、残暑の自宅午後、夕方までかかって近くの倉庫バイトに決めた。 一駅先に送迎バス来るし、通勤も良さそうやな でも、この距離感なら自力でも行けそやな よっしゃーチャリ🚲️で行くで! …ん?待てよ、暫く乗ってないからタイヤの空気確認しとかなあかんな と、早速、自転車置場へ うわっやっぱ、ペッタンコ、ゴムフニャフニャや 空気入れ持ってないしなー 自転車屋、近くにないしなー ど
タイミーやシェアフル、LINEバイト。 「日雇い仕事」と言うと、汗臭いカンジがするのに、カタカナにすると、一気に楽しそう✨になるから不思議だ。 騙されているのかと思いつつも、入口の敷居は広い(気がします、ワタシ的には(^.^;)。 次の派遣仕事までの空いた時間を埋めるため、また、経済的余裕を少しでも多くするため、この2週間をどう過ごすかを考えたのだが、アルバイトアプリが気になりながらも、実は初めは地味に、コンビニからタウンワークを1冊もらって熟読したのだった。 やっぱ
足掛け3年勤めた仕事が、とうとう終わりを迎えた。 自席の横に久しぶりに来てくれた人は、お菓子片手に 「今日までなんです」 なんて事がしょっちゅうあるような職場だったが、ワタシがそれをやらしてもらったのは、満了の最終日だった。 うんうん、ワタシもなかなか頑張ったなーと自画自賛した最期の帰り道だった。 辞める時にいただいたお菓子やら何やらが思ったよりも結構な数で、ホントになかなか素敵な職場だったなと。 皆さん、ありがとう〜ありがとね~(^^) そんな職場だったから、ワタシ
世間話の途中で、 「あなたは悩みなんてないみたい」 と言われた。 何と言えば良いかわからず、 とりあえず笑顔で 「そーお?」 と答えた。 今の私は、家族と別居して3年、 2回目だから都合5年になるのだが、 別居という状況は本当に中途半端で、 なかなか前に進めないものだ。 そんな暮らしをしているから、 どちらかと言えば、 悩みを抱えている方だと思っている。 しかし、ふと言われたこんな性格が、 家族とうまくやれない原因かと、 腑に落ちた。 こんな性格。 自分の考えを素直
「佐伯さん、私、明日会社を辞めるんだ。」 ふとデスクの後ろから懐かしい声がした。 しばらく会えていなかった田島さんだった。 「えーっ?そうなの?? それなら、今日久しぶりに駅まで一緒に帰らない?」 彼女とは以前、会社帰りにエレベーターで会った時はよく駅まで帰っていたが、半年ほど前、同じチームから分かれ、3ヶ月前の大きな移動では、フロアも別の、全く違う部署になっていた。 「佐伯さんは残業しないの?私定時で帰るよ、大丈夫?」 同じ部署だった時に誰よりも遅くまで残業してい