6年「『働く』って、どういうこと?」はこうする!
C「勤労・公共の精神」の内容項目となっています。
「働くことの良さって何ですか?」
こう問われたとき、皆さんならなんと答えますか?
生活のため、やりがいがあるから、気分転換に・・・考えれば色々ありそうです。それゆえに子どもたちのスタートラインもバラバラで、指導者側が芯を持って授業に臨まなければ着地点もバラバラになってしまいます。今回は、そんなC「勤労・公共の精神」の授業を作ってみました。
1.板書は
今回も横型の板書に落ち着きました。チョークの色で区別化を図ると良いと思います。(私もまだまだ修行が必要です( ´∀` ))
2.発問は
今回メインとして使った発問は5つです。子どもたちの反応や、問い返し・切り返しも入れるともう少し増減するかと思います。
〇「働くこと」のイメージはいいものですか、悪いものですか?
〇「働くことの良さ」って何でしょう。
〇2人のエピソードに「働くことの良さ」はありましたか。
〇2人は誰かに感謝されるために働いているのでしょうか。
★子ども「知らない誰かが喜ぶんだよ!」を受けて
〇では、「働くことの良さ」に新しいものを書き加えることができたみなさんが、将来働き始めたらどんな未来になるでしょうか。
いかがでしょうか。Cの内容項目は難しいものが多いです。”難しい”というのは、「指導者側が教材を深く読まないと着地点が浅いものになってしまう」ということです。
具体的に挙げるなら導入の段階でしょうか。
〇「働くこと」のイメージはいいものですか、悪いものですか?
こう問うと間違いなく「お金のため」と答える子がいます。「仕事の意義」は人の数だけありますから、こう答えるのも当然でしょう。
ですが、これを嫌う指導者は「それもあるけど、それだけじゃだめだよね」と”よい子ちゃんの答え”に導いてしまいがちになります。そうなってしまうと授業は、「いかに先生ウケする答えをひねり出せるか」になるか、あるいは「お金だけじゃないよ!やりがいもあるよ」「生きてくためにはお金が必要だろ!」の方法論的な流れになってしまうかのいずれかになってしまうでしょう。(実際に自分もそうなったことがあります・・・)
3.この辺りに落ち着くことができたら
「働くことの良さ」は、先述した通り多岐に渡ります。しかし、いずれにも言えるのは「未来に向けた創造をしている」ということです。製造業も、観光業も、サービス業も、そしてもちろん教育業も。この点に子どもたちを気付かせてあげられると、より深みのある授業になりそうです。