今後の医療との向き合い方〜元訪問看護師が思うこと
一つ質問があります。
貴方が、動けなくなった時に、気にかけたり、食事を準備する手伝いをしてくれたり、そういった方はいますか?
今はいる?
じゃあ、10年後は?
20年後は?
逆にその人に何かあった時、貴方は支えられますか?
いきなり質問をしましたが、今の私の状況をまずお伝えしますね。
病棟看護師経験後、訪問看護師をしていた私は、今年3月退職
ただし、2019年の春には「来年春に退職したい」と伝えてたので、偶然ですが、自粛の話が出る前後から自宅にいました。
私が辞めた経緯などは、伝える機会があれば。
さて、冒頭の質問、これは何かというと
人間、何かあった時に、やっぱり近くにいる人の手が必要なんです。そして、その人も、誰かの手が必要なんです。
医療現場は全体的に人手不足です。
そもそも病院に行ったとしても、
診断や症状緩和できるならその外科的・内科的処置、治療に必要な薬の選択、リハビリ、必要なら転院や紹介状等書類対応etc…
完治して帰してくれるか?そもそも完治って言葉も怪しい
そう、魔法はありません
仮にAIが介入しても、病院と一緒ですよね
退院し、自宅に戻ると待っているのは、元の生活です
もし、貴方が独身なら?核家族なら?独居の高齢者なら?
でも、これって誰にでもありえる。むしろ上記に当てはまらない方が多いかもしれません。
そんな中、私が医療に向き合って思ったことは、
「助け合えるかもしれない人」に対して、自分は人として向き合えてきたかです。
人と人とのネットワークは大切です
御近所さんやお節介なおばさん…あまり意識してなかったけど、声をかけてくれますよね。
むしろ声かけってしてますか?これからできますか?意識したら、簡単にできると思います(不審者とみられない範囲で)
群集で過ごすことが少なくなってきた私たちは、代わりにしがらみの少ない生き方を選んでるのかもしれません。
でも、もし、自分が、何かあった時、少しでも顔なじみの人にHELPを出せると思ったら、過ごし方は変わります。
そして、相手もあなたのような人がいることで、救われる気持ちになると思います。しんどい時、精神面・肉体面追い込まれますよね。
みんな自粛生活を送っていますが、その中で、未来の医療を思う中で、私たちに何ができるのか
目の前の人、今日近所ですれ違う人を見つめ直す、きっかけ作りに、私はしたいと思います。