【感想、時々書評】言葉ダイエットのススメ
こちらもTwitterでオススメされていて手にした一冊。電通のコピーライターさんの『言葉ダイエット』。
下記のように悪い例と良い例が両方出てくるので、テクニックの効果が分かりやすい。文章書くのに苦手意識があったが、「これなら自分でも出来そう!」と思ったので、備忘録兼ねて紹介してく。
本文より引用
文章を書くときに意識しようと思ったこと三つ
自分がこの本を読んで意識しようと思ったことは大きく三つ。
一つは、文章に「発見を与える要素を入れる」こと。同じ話を何度も聞かされるとうんざりするのと同じで、発見が無い文章はつまらない。
亀のキャッチコピーが例に挙げられていた。
「マイペースで行きましょう」
にすると誰でも知っているのでつまらないが、
「カメの性別は、卵の中にいた時の温度で決まる」
とすると、この事実を知らなかった人には面白く感じる。
文章を面白くする発見には「主観的発見」と「客観的発見」の二種類があるそう。上の例は「客観的発見」で、読み手の知らない事実のこと。「主観的発見」は、人の気持ちの中のことで、言われてみれば確かにそうだなと思える発見のこと。
二つ目は、「具体的に書く」こと。自分もつい「抽象的な文章になってしまうこともあるが、出来るだけ避けた方が良いそう。発見を与えることにも繋がる要素だと思っていて、具体的なエピソードの方が、自分の中で抽象化できる余地がある。読者にとって抽象化する行為自体が、一つの発見になるのだと思う。
最後は、タイトルで表しているように「シンプルに書く」こと。ここのテクニックは本文で色々書かれている。一文に一つの内容とか、接続詞を多用しないとか、無駄な修飾語を使わないとか。
『言葉ダイエット』を実践してみた
ここまで『言葉ダイエット』で書かれていた内容を実践して書いてみた。自分的には、普段よりリズム感よく書けた気がしている。
上に挙げた三つ以外にも実践した部分がある。本の最初に悪い例にとして、
ポイントは二つ。AとB。でもCには注意。
みたいな文章は、
ポイントは三つ。AとBとCだ。
にすべきと言うのが出てくる。これは自分もやりがちで、自分にとっての発見だった。今までの自分なら前段の文章も
ポイントは二つ。「発見を与えること」と「具体的に書くこと」。ただし「シンプル」に書くことも意識する。
となっていたと思う。
こんな感じでこれからも少しずつ実践して身につけていけたらと思っている。1時間程度で読める本なので、文章書くことに苦手意識がある人には是非オススメしたい。