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【読書記録】2025年1月26日〜2月1日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 以前どこかの記事の枕で、「80代の読書家の方と知り合った」という話を書いたのですが、あれからちょくちょくその方とは話をする機会があって、先日その方に「今何を読んでるんですか?」って聞いたら、「夏目漱石の〝こころ〟と返ってきたんです。
 で、50年以上の📖遍歴のある方なので「再読ですか?」って尋ねたら「初めてなのよ〜」と。
この返答に驚いた私が「初めてなんですか??」と言ったらその方、「漱石とか芥川とか太宰って、何だかこ難しくってさぁ」と。
 この言葉を聞いて、いわゆる名作を読んでいないことにコンプレックスを感じていた私としては、何だか肩の力が抜けた感じでした。

 ちなみにその方のオススメは松本清張だそうです。

…ということで、今週出会った本たちの紹介に移ります。

【2025年1月19日〜1月25日に出会った本たち】

⚪️小説王

著者 早見和真

【内容紹介】
 大手出版社の文芸編集者・俊太郎と、華々しいデビューを飾ったものの鳴かず飛ばずの作家・豊隆は幼馴染みだった。いつか仕事を。そう約束していたが、編集長の交代で、企画すら具体的にならないまま時間だけが過ぎていく。やがて、俊太郎の所属する文芸誌は、社の経営状態から存続を危ぶまれ、豊隆は生活すら危うい状況に追い込まれる。そんな逆境の最中、三流編集者と売れない作家が、出版界にしかけた壮大なケンカの行方は!?
小説の役割は終わったのか? 物語に生かされたことはあるか? 単行本刊行時、作家・編集者・書店員の方々など業界の内外をざわつかせた問題作が、ついに文庫化。 『イノセント・デイズ』で大注目の作家が放つ、小説をめぐる、男たちの熱きドラマ!!

【感想】
 一度賞を取ってデビューしたものの鳴かず飛ばずの小説家・吉田と、同級生で出版社に勤める編集の小柳の物語。
 活字離れ、出版不況と言われて久しい現在における、小説が果たす役割とは。
 作家は誰のため、何のために書くのか。これを読むと作家が心血を注ぎ、出版社が努力と工夫を重ねて刊行した本に対して「さらっと読めた」なんて感想は書けなくなります。
 主人公二人はともかく、小柳の上司の榊田、そしてベテラン作家・内山がとにかく魅力的。それと小柳・吉田それぞれのパートナーの芯の強さが心に残ります。
 小説王とは作家か、編集者か、読書家か、それとも…。

⚪️95

著者 早見和真

【内容紹介】
 1995年、渋谷。平凡な高校生だった秋久は、縁のなかった4人の同級生から突然カフェに呼ばれ、強制的にグループへ仲間入りさせられる。
他校生との対立、ミステリアスな女の子との出会い……。秋久の経験したことのない刺激的な毎日が待っていた。
だがある日、リーダー的存在だった翔が何者かに襲撃されてしまう。秋久は真犯人を捜すため立ち上がった――。
激動の時代を駆け抜けた少年たちの心の叫びがほとばしる、熱烈青春ストーリー。

出版書誌データベースより

【感想】
 1995年の高校生の青春。いやぁ懐かしい。
 オトナは阪神淡路大震災やオウム事件で右往左往。若者はポケベル、援交、小室ファミリー、小沢健二、etc。
 世代的にはこの子達より少し前だし、田舎の学校だったので新宿、渋谷、原宿なんて夢のまた夢。でも「インチキな大人」になりたくないとは強く思ってました。
 仲間をあだ名で呼び合って、未成年なのにイキがって酒を飲みタバコを吸って、SEXのことばかり考えて…。結局裏でずる賢いオトナが糸を引いてる商業主義には腹が立ったりして。
 学生時代に夢見た、そして憧れた世界がここにはありました。

⚪️午後の恐竜

著者 星新一

【内容紹介】
 現代社会に突然出現した巨大な恐竜の群れ。蜃気楼か? 集団幻覚か? それとも立体テレビの放映でも始まったのか?──地球の運命をシニカルに描く表題作。ティーチング・マシンになった教育ママ、体中に極彩色の模様ができた前衛芸術家、核爆弾になった大臣――偏執と狂気の世界をユーモラスに描く『狂的体質』。ほかに、『戦う人』『契約時代』『理想的販売法』『幸運のベル』など全11編。

【感想】
 ショートショートの星新一さんにしてはちょっと珍しい、長めの11編の短編集。
 どれもやっぱり皮肉が効いています。1日で地球の歴史をめぐる表題作〝午後の恐竜〟が見せる未来。大量消費社会や何でもかんでも「契約」の現代を揶揄する〝幸運のベル〟と〝契約時代〟。元兵士で満たされない老後に死を決意した老人が侵略者に立ち向かおうとした時、記憶を消され本能と反射神経だけになった人類が取った行動とは…〝戦う人〟。どれもかなりブラック。
 〝華やかな三つの願い〟のように、目の前に願いを3つ叶えてくれるという悪魔が現れたら、あなたは何を願う?

【週刊 オヤジのONE PIECE】

⚪️ONE PIECE vol.5
〝誰がために鐘は鳴る〟

著者 尾田栄一郎

【内容紹介】
 ついに向き合ったルフィと非道の海賊クラハドール!!村へ通じる一本坂道での熾烈極まる戦いも、ついに決着の時が!? そして、森へ追い込まれたカヤと子供たちを救うため、あとを追ったウソップとゾロは…

【名言】
 、「海でコックを怒らせることは、自殺に等しい行為だってことをよく覚えとけ…食いモンを粗末にすんじゃねェよ…」(サンジ)

【感想】
 いよいよキャプテン・クロとルフィの直接対決。
 多分ルフィは単純なので、善悪とかそういう基準にはあまりこだわらないかな。クロを許せなかったのは多分悪党だったからじゃなくて仲間を大切にしなかったから。この辺りの展開はとにかく熱い。
 そしてすべての決着がついた時、ルフィたちはメリー号を手に入れ、ウソップと共に大海へ。この一連の騒動で大きく成長したカヤの夢は!?
 …叶うといいな。
 後半は、出ましたクソコック!
 横暴な海軍大尉フルボディの振る舞いにブチ切れたサンジの一言は名言。

【まとまらないまとめ】

 いかがでしたか。
 数を読めばいいというものではないけれど、気がつけば今週はちょっと少なめ。何でなのか考えてみたら、そうかこの記事を書いてたからだ!!

 これ結構手間がかかったんですよ。
 いい記事を書きたいけれど、そのためには時間が必要で、あれこれ調べながら書いていると、一番大切な読む時間がなくなってしまうという現実。読書系YouTuberさんたちって、その辺りどう折り合いをつけてるんだろう。

最後に
 読書っていいよね。ら


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