カラス
カラスが電線に止まっていた。
電線に止まっていたカラスは
こちらを見ていた。
こちらを見ながら首をかしげる
そんな素振りをしながら
こちらを見ていた。
カラスはいったい何を
考えているんだろう?
ふと思った。
僕らは、カラスというくくりで
カラスを見ている。
そのくくりかたは、あってはいるが
間違えてもいる。
それは、黒く、くちばしがある鳥で
日常よく見るという意味ではあっている。
しかし、そのカラスがオスなのか?
メスなのか?若いのか?年寄りなのか?
という細かい部分に関しては
見ていない!という意味においては
カラス間違えているのではないか?
この大きなくくりにおいては
あっているが、細かなくくりになると
それを見ていない!という事は
僕ら人間はよくする事のように思う。
例えば、国同士の仲が悪い場合、
あの国の人は!と、政治家同士が
仲が悪い!というだけで、
その国の人々を知りもしないし、
どんな生活を送っているのかを
見ようとも思わず、
その国を否定する人間がいる。
この状態では、お互いに理解というものが
時間が経っても出来ないだろう。
そして、時間が経てば経つほどに
よく知りもしないのに
勝手にお互いがお互いに対して
憎しみを抱くという
不思議な現象が生まれる。
電線に止まったカラスが教えてくれた事
私達にも、家族はいるし、
互いに生活もある。
私達の表面だけみてわかった気に
なってはいけないよ!
カラスは、『かァ』と言うセリフに
そんな意味を込めて教えてくれた
ような気がした。
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