【ご質問から】からまれない方法を教えてください
それでは今日も、いただいたご質問をご紹介していきます。
身を守る最大の奥義とは?
ということでご質問ありがとうございました。
まいっちゃいますよね。みなさんはちょっと怖い人から絡まれた経験ありますでしょうか?僕は子供の頃からよく絡まれました。僕の住んでいる名古屋の大須は、今でこそファッションの街で裏原や下北の雰囲気や、アキバのようなオタクの人たちが集まる文化もあり、佃煮屋さんがあったり。そういった『ごった煮文化』で、名古屋の地上の商店街としては1番にぎやかな場所になっています。
僕が小学生の頃はというと、今のにぎやかさからは遠いぐらいすたれていまして、商店街で唯一お客さんが入っていたのはヤンキー服屋さんでした。わかりますかね?特攻服みたいな。長ランやドカン、短ランやらボンタンとか。『ビーバップハイスクール』や、最近でいうと『今日から俺は!!』がリバイバルしたじゃないですか。ミツハシが着ていたような短ランとボンタン。イトウくんが着ていた制服が長ランとドカンですね。そういった制服が売っていました。
愛知県全域からそういうおうちゃくい子たちがやってくるわけです。“おうちゃくい”は名古屋弁かな?僕が小学校のころ、そういった制服を買いに来た中学校や高校生に絡まれるわけです。ひらたくいうとカツアゲをされたんですね。小学生ですからね。そんなにお金を持っているわけないんですよ。持っていたって100円です。でもふつうに歩いていると「おい、こら」みたいにコツンとやられて、そのままカツアゲされることもありました。
大須はそこからもずっとカツアゲ文化があって、今はもう警察の方々の努力でほとんどなくなりましたが、10年ぐらい前まではよくあったんですよ。1人の男の子を両脇からガラ悪い人間が挟んで歩いていたら、すぐ警察に通報するように、と商店街にもお触れがまわりまして、駆逐されて、今は安全になりました。
では、どういう子たちが狙われるかというと、目を合わせるという子たちです。まず目が合うというのが絡まれる第1原因です。ケンカが始まる原因もそうなんですよね。目と目が合うと「なんじゃこら、おい」、「何見とんだ、ちょいこい」みたいな感じでケンカになってしまう。護身術を習いに行くと、まず護身術の最大の護身はケンカにならないことと教わります。争いごとに巻きこまれないことこそが護身術の最大の奥義なんですよ。争いごとに巻きこまれない、ケンカに巻きこまれないためにはどうしたらいいかというと、目を合わせないというのがもっとも最強だと、僕が行った護身術のところすべてで言われました。
ですから、このご質問者の方がよく絡まれるというのであれば、目が合っている可能性があると思うんですね。道を歩いていて、いきなり「おいこら。おまえ、何やっとんじゃ。こら」と絡んでくるケースは、ものすごく人通りが少ないところで、やる気満々の人たちが待ち構えているというなら別ですけど、そうでもないかぎりは目を合わせないことで絡まれる率をグンと低くすることができると僕は思っています。
この質問だけでは内容がよくわかりませんので、もしこのご質問者の方が「僕は目なんて合わせてないですよ」ということなら、またちょっと対策が変わってくると思います。
眼前のピンチの切り抜け方
では絡まれてしまったときどうするか。怖いですよね。オドオドしてしまうと思います。そのオドオドしてしまうのは、動物としての防御本能ですからね。仕方がないと思うんですね。逆に平常心でいて「え?なんですか?僕何かしましたか?」みたいなことを言うと「なんじゃこら。おまえいてこますぞ、こら」とまた叩かれるみたいなことになるんじゃなかな、と。オドオドしているときは、もうそれを隠すようなことはしなくてもいいんじゃないかな、と思うんです。
考えるべきことは、一目散にそこから走って逃げることだと思うんですね。ごめんなさいね、今日は心というよりもいかに自分の身体を守るか、というお答えになっていますが、過去にさまざまなところで絡まれたり痛い思いをしたりしてきた僕の経験からいうと、怖いですよやっぱり。動物として自分の身体を守ることは大切です。命の危機を感じて「やばい」と思うことは自然ですよね。「ごめんなさい」、「すみません」と言いながら逃げることを考える。どう走ればそこを脱出できるか?と頭を切り替えることによって僕の場合は平静が保たれたな、と思いました。
絡まれた時もそうですが、様々なピンチになった場合も、今の現状でその状況からどのようにすれば脱出できるかを考えることによって、平常心を保たれると思いますので、ぜひ試してみていただければと思います。