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心理学的に有効な「ピンチの切り抜け方」とは?

「人生最大のピンチ!」と聞いて、皆さんは何が思いついますか。過去の「あれだ!」というものが2,3個思いつく人もいるかもしれません。

僕も59年生きていますので、ピンチはものすごくありましたね。そのときに、ピンチをどのようにチャンスに変えるか。まず1番最初はどう切り抜けるかですよね。どのようにピンチをチャンスに変えていくかを、心理学的に僕の経験則も踏まえてお話をしていきたいなと思います。

ピンチを好転する一手目は『逃げないこと』

僕の人生最大の最初のピンチは、12歳のときでした。「人生最悪!」と思ったり、いまだに覚えているぐらい心が痛かったです。そんなようなピンチが起きた時には心が揺れまくりますよね。「どうしたらいいだろう」ということばかりが頭の中に入って、そこから動けなくなってしまう

人生最大のピンチではなくとも、小さなピンチですと寝坊して約束の時間に遅れる。それはビジネスでも大切なデートでもいいですが、そのとき「うわ、どうしよう」、「怒られるな」や「責められるな」など、もちろん自分がいけないんですけど、ネガティブなものが飛んでくることが簡単に予想できるので、立ちすくんでしまいます

ここで1番いけないのは『逃げてしまうこと』。日々ニュースを見ていると、逃げた人はろくなことになっていないですよね。ちゃんと出てきて謝る必要がある。「わかっているけど、なかなかそれができない」というところは人間ありますね。ここがまず人生の最大のピンチを切り抜ける第一関門です。

僕自身は、客観的になるようにしました。まず、「どうしよう!どうしよう!」というようになって、自分自身の渦の中にいると、謝るという行動ができなくなりがちです。なので、僕を客観的に見られるように、少しでも引いた目線の自分を無理矢理にでもつくり出す

そうすると、客観的に「それはおまえ謝らなきゃダメだよ」、「もう謝りましょうよ」と、自分で自分を説得することができるんですよね。客観的に見ている自分が迷っている自分に「おまえ絶対に謝らないと大変なことになるから。その大変なことっていうのはね……」と諭していくように、1人2役で対話ができるんですよ。

そうしたら実際に行動にでて謝ります。それはもう掛け声です。5秒ルールしかないです。5秒ルールとは、「よし、電話するぞ!5、4、3、2、1、電話する!」ということ。なかなか踏ん切りがつかないときの5秒ルールは、心理学的にも効きます。人はカウントダウンをしていくことにより心ができるので、「やらなきゃ!」と搔き立てられるようにできているんですね。なので、なかなか一言めが発することができない場面で、5秒ルールにより謝罪もできるようになります。

12歳の僕もピンチは、学校の成績が悪かったことなんですが、「なんとか誤魔化せないかな?」と思いましたけど、誤魔化せないですよね。ただ「本当にごめんなさい」と両親に頭をさげ、「頑張ります」と言いました。でも、謝るまでにけっこう時間が経っていました。今だからこうして偉そうに言っていますけど、そのときの僕はできていなかったので。

けっこう通知表を隠していました。「ちょっと学校にまだおいてきてて……」、「先生がちょっとまだ書くことがあって……」と誤魔化しながらですが、親は誤魔化していることをわかっていたとは思います。1日、2日経ってから出して、それでまた余計に隠したことで怒られる、火に油を注ぐ、みたいなことになったんですよ。

でも、だんだんジジイになってくると「5秒ルールがいいぞ」と、とにかく早く謝るにこしたことはないのです。これで迅速な行動がとれるようになり、ピンチも切り抜けられるようになっていました。



謝れたら次にすること

逃げずに謝るがファーストステップで、セカンドステップは『挽回』です。ピンチをいかにチャンスに変えていくか、ということを今では必ずやるようにしています。ピンチはピンチではないかもしれないと思う思考が出てきました。たとえば、12歳の僕の話にしても、成績が悪いということは伸び代しかないわけです。そこからどんどん勉強して伸びていけば、どん底のやつは本当あがるしかないので。「頑張れば頑張るだけ、自分の目に見えていいことがあるんだ」と思い、スモールステップで「ここまでやろう!」、「ここまでやろう!」でやってきました。

最終的には、1年のあいだに100番以上席次があがり、『進歩賞』をもらうことができて、晴れがましい気持ちになったんですね。ピンチはチャンスです。くやしい思いとかかなしい思い、つらい思いをすればするほど、このくやしさ、このピンチをどのようにしたらいい方向に持っていけるかと思考を変えていくことができました。

そのときに、一気に高みを目指さないことですよね。やはりスモールステップで少しずつ積んでいくと、それが最後に大きな身になるっていうこともわかってきました。もちろん、ゴールはつくりますよゴールを設定して、そこまでいくスモールステップを組んでいきます

すぐ謝る5秒ルール、そして大きなゴールの設定。そこにいくまでのスモールステップをつくる。そして行動する。これでピンチは切り抜けられるという流れです。このように行動してきたので、僕はいま、ビジネスをしたり人間関係を作って、こうして生きています。参考になりましたら嬉しいです。



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