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笑うと起きる5つのいいこと

今日は笑いと好感度に関する内容です。笑うとどんないいことがあるか、をご紹介していきます。

心理学的な知見からみても、笑いはとても人生を豊かにするものです。昔からことわざでもありますよね。笑う門には福来る。中国やほかの国でも同じように言われていると思うんですよ。笑う門には福来る。それぐらい笑いは人生を豊かにしていくということですね。

笑うといいことはたくさんありますが、僕が思う5つのことについてお話をしていきたいと思います。

まず1つめ。カロリー消費です。笑っていると、笑い疲れてすごくカロリーを使うという体験は、みなさんもあると思います。実際、最近の研究によると15分間笑うと40キロカロリー消費すると言われています。けれど、15分間笑うのはなかなか難しいよな、と思ったんですよ。

笑い続けるために、テレビでお笑い番組を見るのもいいですよね。あとは落語。落語を聞いているときのエネルギー消費量は、何もしていないときの2倍になるという研究結果もあります。笑うと腹筋も動くので、とてもいいですよね。

そして、2つめ。笑うと血糖値がさがります。これはお医者さんが研究されています。筑波大学名誉教授の村上和雄先生たちが研究されたのですが、糖尿病の患者さんを集めて、食前から食後にかけての血糖値の増加をチェックしました。糖尿病に関する講義を40分聞いたあとと、ベテランの芸人さんによる漫才を40分聞いたあと、どういった違いがあるかを調べたところ、漫才を聞いたあとの血糖値の方が50近くも抑えられました。さらに研究を進めてみたところ、笑っている人ほど糖尿病が少ないことがわかりました。

そして3つめ。笑うとストレスが緩和されます。これもちゃんとした実験があります。どんな実験かというと、男子学生5人を集めてコメディー映画をみせます。コメディー映画を1時間みせたときの副交感神経が、どれぐらい活性化するか値をとりました。そうすると、副交感神経が働くようになっていたんですね。リラックスする状態になってきますので、あきらかに笑っている時間が長ければ長くなるほど、副交感神経が活性化してリラックスするそうなんです。

リラックスしてきたときは、ストレスホルモンが減るという研究結果もあるので、「笑っていると嫌なこと忘れちゃうんだよね」というのは本当なんですね。

プラスして、4つめ。ポジティブ感情が増えていきます。これも研究している人がいます。アメリカの心理学者で、トムキンスさんという方です。この方が『顔面フィードバック仮説』を唱えているんですね。顔が笑ってると、とてもポジティブな気持ちになる、ということ。

このトムキンス博士がおっしゃるには、顔の筋肉はA10神経と呼ばれるものが走っています。A10神経は感情をつかさどっていて、笑っているときは顔面の筋肉が動きますよね。その顔の筋肉が動いてA10神経を刺激すると、ポジティブな感情をたくさん出すと、トムキンスさんは言っています。脳が「これは楽しいぞ」、「ポジティブだぞ」と、勘違いすると言ってもいいですね。やはりつらいときほど笑い飛ばせ! というのは本当だということです。

そして、最後の5つめ、『幸せ度』です。笑っていると幸せ度がアップします。これも心理学の研究があります。カリフォルニア大学で行われた実験です。こちらは女子大でして、みなさんの卒業アルバムの写真を参考にします。その卒業アルバムで笑っている人、心から笑っている人とそうでなかった人の30年後がどうなったかというもの。

30年後に実際、それぞれの女性のところに行き、幸せ度をチェックしました。「あなたは今幸せですか?」と聞くと、卒業アルバムで満面の笑顔だった女性の方は、30年後に生活の満足度が高かったという結果に。そして心理的にも安定している傾向があったということです。これ、ものすごいなと思います。

この研究チームは理由として、幸せホルモンと言われてるオキシトシンが分泌するので、自分だけではなく相手も幸せ度が高まるため、相対的に関係する人も幸せになっているんじゃないか、としています。

では心から笑っている表情は何かというと、フランスの神経学者のデュシェンヌが言っている『デュシェンヌ・スマイル』というものです。デュシェンヌ・スマイルのやり方は簡単です。口角をあげて、目尻がカラスの足跡が出るぐらい目を細めて笑います。口角をあげて、頬も持ちあげて目を細める。これが本当の笑顔。デュシェンヌ・スマイルです。ぜひこの笑顔をつくってみてください。5つのことが手に入りますよ。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓



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