リアルの会話で「モテ」をつくるために必要なこと
今日はリアルの会話でモテをつくっていく方法です。相手と会話をしながら信頼関係を築いていき、さらに「いいアイディアをだしていくにはどうしたらいいか」、「どういうことがコツなのか」をお話していこうと思います。
コロナ以降、会話は複雑に変化した
コロナ以降、リアルの会話が結構大きく変わったと僕自身は感じています。コロナ当初や緊急事態宣言が出るたびに、リアルの講演研修や講演が全部飛んだなぁと記憶をよみがえらせました。
「MonkeyFlip」というメガネのブランドをやっていて、店をもっていますが、店を閉めた時期もあり、「リモートで仕事しましょう」、「オンラインで会議しましょう」、「打ち合わせしましょう」ということも増えましたね。
コロナ前を思い出すと、「え?zoomってなんですか?」、「オンライン会議ってどうやってやるんですか?」というのがほとんどだったと思います。僕はzoomを使ったことはありましたけど、今とはまったく違う感じで、「リアル」と「オンライン」の違いもわかっていませんでした。
今となってはオンラインで、講演や研修をしたり打ち合わせをしたり、あるいはお客様と1対1で商談も行ったり、様々なパターンを繰り返してくる中で、「オンライン」と「リアル」の性格が少しずつわかってきたところはあると思います。
「オンラインでは前頭葉が動かない」と脳科学の専門の方がお話されていて、それが僕のバイアス、思いこみになっているかもしれません。結構こびりついています。企画を考える、新しいことをやっていくためには前頭葉=大脳新皮質を活性化させる必要がある。これはオンラインやリアルも変わらず、その事実があるんですね。
けれど、オンラインはその前頭葉があまり働かないことがわかっています。だから企画や新しいことを生みだしていくようなときに、オンラインはあまり相応しくないという研究や知見が思いこみになっているかもしれません。僕はリアルが嬉しいし、リアルで会いに行きたくなります。
オンラインは、連絡・報告・相談にはバッチリです。人間関係が完全にできていて、あうんの呼吸であればオンラインでも進んでいくと思います。これが「チームを集めました」、「これから新しい企画をスタートしよう」というときには、なかなかきびしいと感じています。
今、新しい企画を進めていますが、ミーティングで急所・要点がわからなかったんですよ。なので今日会社さんを訪ねて、その辺りをお話しました。
アイディアは脱線のなかに生まれる?
少し具体的に言うと、僕がある商品を作るのにその会社さんも含めチームを組んでいます。そこの会社さんでは他にも商品も扱っていて、その商品を開発するに至った元の考え方、主義主張や想いをたくさんお話してくださいました。
リアルな打ち合わせの場ですと、こうやって本筋から外れた話しが特に展開されますね。散り散りに話がなっていくときには「なるほど、なるほど」と言いながら「ところで……」と僕の聞きたいところ、商品に関わることで話しているわけなので、本筋に話を戻していく。話が散り散りになったらまた戻す、を繰り返しました。
これがオンラインで話があっちいったりこっち行ったりすると、どこに着地していいかわからないので、最初からある程度の交通整理が必要です。話したいこと、フォーカスすべき主題、テーマ、話、内容について話をしていくことがオンライン的に正しいと思います。
リアルでお話したところ、いろんなところに散り散りになる話の中に、「おっ!」というヒラメキが降りてくる瞬間があったんですよ。「これだな!」と。やっぱりリアルはこうじゃなきゃいけないと僕は本当に強く感じました。話していて焦りもありますよ?全然ちがうところにいっちゃって「どうしよう…」となったり。
「〇〇分、時間をください」みたいな打ち合わせなので、終了時間はどんどん迫ります。けれど、話はもう本当に散り散りに、宇宙までいっちゃっている、みたいなね。「うわぁ、これなぁ…」と思いますが、宇宙までいっちゃった中にフッと降りてくる瞬間があった。これって順番に僕が聞きたいように質問をしていったら、絶対にたどり着けないところだったなという感覚があります。
「しゃべりたいことをしゃべり合う」みたいな時間を30分や1時間、リアルでとってみる。それにより、とても豊かなものが降りてくるので、みなさんにオススメしたいと思いました。
こう伝えると、「ブレインストーミングですか?」と、相手の話をまとめたい気持ちがでてくる方もいらっしゃると思いますが、そういうお話の仕方をされても良いですが、相手が話したい話をただ聞く。その話が盛りあがるように、さらにふくらむように質問しながら、僕がお伝えしている共感や相槌、バックトラッキングを使って相手にもっともっと話していってもらう。
そういうやり方を試していただくと、オンラインでカチカチの枠にはめていくのではなく、混沌とした形もわからないものの中にヒラメキを生むということが体験できると思います。