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スマホ断ちしてモテを得る「マインドワンダリング」!

*この文章は、ボイスメディア「Voicy」にて放送した内容を書き起こしたものです。noteでは通常配信の内容をメインにお届けしております。恋愛でもビジネスでもモテるをテーマに。音声でお聴きいただける方は以下からどうぞ!

岸正龍です。モテということを考えたときに、ある程度の『創造性』が必要となってくると思うのですが、皆さまはいかがでしょうか。創造性というのは、ビジネスも対人関係でも、相手の想像を超えてくるような意見や、アイディアです。今日はそういったモテのお話です。


モテるためには『印象に残る人』になろう

ビジネスもそうなのですが、いったんモテにフォーカスしますと、ものすごく気になっている相手がいるとしましょう。その人を喜ばすために「プレゼントをしたいな」と思ったとき、ありきたりな物でも、贈り物は嬉しいとは思います。けれど、『相手の心を動かそう』と思ったらやっぱり『創造性』がいるんじゃないかなと思います。

僕の恋愛の対象は女性ですが、女性がいるとして、その人に心を込めたプレゼントをしたいと思った時に、もちろん花でも嬉しいと思いますけど、もう少し何かひねった感じ。意外な「まさかこんな物をもらえるなんて!」みたいな驚きがあるプレゼントを贈るとインパクトも強くなるし、僕のこと覚えてもらえるんじゃないかなと思うわけですよ。

そこに必要とされるのは創造性=クリエイティビティだと思っています。

ビジネスにしても、目の前にプレゼンをして、心を動かしたい相手がいるとして、相手が「お!その手があったか!1本取られた」みたいな提案ができれば、契約ができる可能性はグッと上がりますよね。

これからの時代、本当にいろんなことがAIにとって変わられる、人間が必要とされなくなる仕事が増えるなど、もうずっと言われ続けてきていますが、そういう将来が本当にやってくるとして、そのときに必要なのがまさに『創造性』だと言われています。

では、どのように創造性を手にしていくのかと、今日お話する『マインドワンダリング』というのが大きな大きな鍵を握っているんですね。ワンダーという単語を直訳すると、彷徨うやさすらうという意味ですので、『マインドワンダリング』は心が彷徨っている状態。いわゆる、心ここにあらずという状態です。この『ぼーっとしている状態』がどうして創造力に関係するのかというあたりですよね。

ニューヨーク大学の非常勤准教師。スコット・バリー・カウフマンという方がいらっしゃるのですが、カウフマンさんが言うには、驚くべきことに僕たち人間は、『1日の50%はマインドワンダリングしている』とのこと。

ほとんどですよね。50%の配分は、寝ている時間はカットしていると思うので、起きている時間の50%はぼーっとしているわけですよ。認知的にいうと無駄な時間ですよね。だって、自分の心がコントロールできていないですもの。

50%もぼーっとしていたらそれは無駄でしょうということで、このマインドワンダリングをしている時間は否定的に捉えられてきたわけです。


ぼーっとすることが正義である理由

ところが近年、打って変わって、特に神経科学者たちのあいだで、マインドワンダリング、クリエイティビティにおいてはとても大事だよ、みたいなことが言われてきているんですね。

たとえば、カリフォルニア大学のサンタバーバラ校。UCSBですね。UCSBのジョナサン・スクーラーという方は、この『意識を彷徨わせておくこと』が創造的な思考にとって重要だという説を展開しているんですよ。

たしかにひらめきっていうのは突然きますよね。何か考えていて、どうしようかなと思っても、そのときにはいい考えがまったく浮かばない。ところが、散歩をしている、シャワー浴びているなどぼんやりしているときに、いきなり「あ!こうすればいいんだ!」とヒットする。こういう経験ありますでしょうか。僕は結構ありますね。

散歩しているときというのは、いわゆるマインドワンダリングをしているときです。ここでヒットする。ということを研究されている方がスクーラーさんです。


このスクーラーさんがさらに言うには、
問題があるとしますよね、これを解決したいな。でもいい考えは浮かびません。一旦、ちょっといいや。またあとで考えようと思い、その問題から離れる。この期間を『あたため期』。英語でいうとインキュベーションですね。インキュベーションをとることで問題が解決される。あるいは、問題解決が促進されることが起きるそうなんです。

こういう効果を『インキュベーションエフェクト』。日本語にすると直訳ですけど、たまごがかえる孵化。孵化効果と言っています。

このインキュベーションエフェクトの存在は、もう確認されていて、「1日のうちの50%はマインドワンダリングしている時間だよ」と言ったカウフマンさんも、「マインドワンダリングをすると心に余裕ができて、その余裕がクリエイティビティを生んだり、問題を解決したり将来の計画など、心の中に生まれる余裕ができるんだよ」と言っているんですね。

カウフマンさんもスクーラーさんも、それがどうして起こるのかは言及していいませんが、ここから先は僕の意見です。なぜ起こるかっていうと、『無意識がサーチしているから』だと僕はそう考えています

たとえば、プレゼントの話でいうと、どんなプレゼントがいいかな?と考えている。まあいいや、またあとで考えようと思って意識的にはそこから離れても、無意識はずっとサーチをし続けているわけです。僕の今までの経験という膨大なハードディスクで、そして忘れているようなところまで含めてサーチをしています。

ユングで言う集合無意識も、全人類に流れているわけなので、そこまで潜ってサーチをし続けている。そして1番いいものを見つけると、ポンッと意識に上げてくる。それがひらめき。「思いついちゃった!」ということなんです。だから、このインキュベーションエフェクトは、無意識の中でサーチを続けていることだと僕は思っています。

最後に、マインドワンダリングをうまく使うためにはどうしたらいいかということで、まずは『ぼーっとする時間』をつくらなきゃいけません。意識がずっとほかのことをやり続けていると、そっちにもリソースをさかれますので。無意識はもちろんサーチをしてくれていますけれど、無意識100%で動けないわけです。その一部は意識的な活動にふられますからね。

ぼーっとしていると意識的な活動というのを行っていないので、すべてのリソースを無意識にふりわけることができる。なので、全力で答えを探すことができるわけです。

僕はこれとても大事だと思います。ぼーっとできなくなってきていますからね、最近。スマホという敵がいますよね。

『検索』をやめると創造性が高まる

たとえば、「誰だっけ?その人の名前思い出せない!」となると、すぐスマホを見てしまう。「どこかにおいしい店ないだろうか?」と思うと、すぐスマホで検索してしまう。ということで、僕たちの自分の無意識にアクセスをして、そこから答えを引っ張り出してくるという力が落ちている。筋力もなんでも一緒です。鍛えなければ衰えていってしまう。ということを僕すごく感じています。

僕の鍛え方としては、知らない土地に行ったときに検索をしないで、そこをぶらぶら歩いてみる。「お!このお店よさそうじゃん!」というお店に入って、実際そこで食事をするということをやるようにしています。

これは直感力というよりも、マインドワンダリング。ぼーっとしながら、ここだ!というひらめきを大切にしていく。それによって自分の中の無意識のヒット率、クリエイティビティを育てている。鍛えているんだと思っています。

日々、思い出せないことがあってもすぐにスマホを触らない。あるいは、1日のうちでぼーっとする時間をつくるためにスマホ断ちをしています。

こうしていくことで、インキュベーションエフェクトが働き、創造性が開花する。そして、モテを引き出すような言動ができるようになる。情報に頼らない、スマホに頼らない、直感で選ぶということをぜひトライしてみてくださいね。


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