私がルチオ・フルチ(1927-1996)監督作で観ているのは、全てビデオでですが、『サンゲリア』『地獄の門』『ビヨンド』『墓地裏の家』『野獣死すべし』『未来帝国ローマ』の6本だけです。『ビヨンド』と『墓地裏の家』はビデオを所有してるだけで未見かも。この人の映画は、なぜか「記憶に残らない」ので観たかどうか不明。『サンゲリア』以外5本は〈劇場未公開〉。
★青山正明氏による【ルチオ・フルチの略歴と評価】(1985年)
1985年(ビデオの発売年度)に書かれた↑の文章は、明らかに「何らかの資料の引き写し」だと思われるが、青山氏は1989年に↓のような事を書いている。
ちなみに、町山氏は「2002年」と「2005年」に単著『〈映画の見方〉がわかる本』を出版している。「パラノ」というのは、浅田 彰氏が提唱?した「スキゾ⇔パラノ」の対立図式で、パラノ(パラノイア=偏執狂)とは古いタイプの人間(モーレツ型?)の在り方で、スキゾ(スキゾフレニア=分裂症)は色んな事に興味を持ち実践する「一貫性(自己同一性)に固執しない多重人格的」な新しい時代の在り方。【洋雑誌の引き写し】は↓の文章も参照して下さい。
町山氏と青山氏は【90年代悪趣味/鬼畜文化】のキーパーソンに当たるか?
「サブカル」とは「反体育会系/非オタク」の【文科系マッチョ】なのか?
少なくとも青山氏は「大のオタク嫌い」を感じさせる文章を何度か読んだ。
『ビヨンド』『墓地裏の家』『マンハッタンベイビー』の3本の、青山氏による「ジャケ裏の解説」は全て同じ内容らしいです。↓を参照して下さい。
購読していたエロ本に連載の青山氏の書評で知り読んだ本が、『アウトサイダー』『夢の島で逢いましょう』『史上最強のシネマバイブル ’91』。他には1ページも読まなかった『意識の中心』『マリファナ・ハイ』も新刊で。
★私が観た【ルチオ・フルチ監督作|6本】のVHSコレクション
フルチ監督の映画のレビューを少しだけ覗くと、「話に整合性が無い」「構成が無茶苦茶」みたいな評価があるようです。私はだいぶ前にビデオで観た『サンゲリア』と『地獄の門』は、何一つ記憶に無いが「つまらなかった」という印象も無い。数年前に観た『野獣死すべし』と『未来帝国ローマ』では、マフィアものである前者の「女性への拷問?」の場面が、イタリア映画らしく〈残虐(=やり過ぎ)〉だったな~の印象程度で、後者を含め個人的には「凡作」評価です。青山氏の文章では、フルチ自ら《私の目論むファンタジーとはあくまで悪夢の世界であり、そこには何ら合理性も無く、映画を観終われば観客は悪夢から目覚め、全くの自由になるのである》と、自作について「合理性が無い(=不条理?)」と語っているので、それが彼の作風か⁉
◆『サンゲリア』(1979/伊) ※私が観たのは上から3番目の「東芝」版
◆『地獄の門』(1980/伊) 〈劇場未公開〉 ※私が観たのは「東芝」版
◆『ビヨンド』(1981/伊) 〈劇場未公開〉
◆『墓地裏の家』(1981/伊) 〈劇場未公開〉
◆『野獣死すべし』(1980/伊) 〈劇場未公開〉
◆『未来帝国ローマ』(1984/伊) 〈劇場未公開〉
アイキャッチ画像は↓こちらの素敵なジャケ写を借りました。
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