静岡ブルーレヴズ観戦記2022を書き終えて〜SHIZUOKA の熱狂と温もりと③〜『ヤマスタ』というHOME〜
1.オレ達の⁉️スタジアム
静岡県磐田市
この人口約17万の企業城下町の一角に、日本でも珍しい『自前』スタジアムがあります。
ヤマハスタジアム
より正確に表現するなら、
プロラグビーチーム『静岡ブルーレヴズ』を運営する『静岡ブルーレヴズ株式会社』の100%株主たる【ヤマハ発動機株式会社】
がこのスタジアムの『所有者』なのです。
ちなみに、清水エスパルスのホームであるIAIスタジアム日本平=アイスタの場合、
①『所有者』は静岡市、
②静岡スポーツスクエア共同事業体(公益財団法人静岡市まちづくり公社、株式会社エスパルス)の構成員である『株式会社エスパルス』が『指定管理者』として『管理運営』を行なっている、との事です。
ややこしい事はさておき💦
なぜ、ヤマハ発動機は、自らスタジアムを作ってしまったのか⁉️
それは当然、約30年前、ヤマハ発動機サッカー部=ジュビロ磐田のJリーグ参入を巡る一連の出来事と絡んでいます。あの当時、県西部にはJリーグ参入の基準を満たす公共のスタジアムはなく、紆余曲折😭😭を経た末、、、
元々所有していた総合グラウンドを、Jリーグ仕様にリノベーションしてこのスタジアムは誕生しました🌟🌟その後マイナーチェンジを繰り返し現在に至ります。
収容人数は約15000人。昨日秩父宮で行われたリーグワン・プレーオフ準決勝の観客数とほぼ同じですね😳😳😳
決して大きくはありません。しかし晴れた日のヤマスタの美しさといったら🌟🌟
原則ジュビロとレヴズだけが使用するスタジアムは、入り口から全てが『青と白』なのです。今はジュビロのエンブレムがスタジアム中央についています。レヴズのも近々加わるのでしょうか🌟🌟🌟
この入り口前には、『レヴニスタ広場』と呼ばれる空間が広がります。(サッカーの試合日はもちろん『ジュビロ広場』と名を変えます🌟)
一歩足を踏み入れれば、そこはこの日の試合を楽しむ人だけの空間🌟🌟ディズニーシーのミニーカチューシャの如く、ごく自然に富士山ヘッドを被り、青いポンチョで歩く人々。この非日常感、かつ実家に里帰りしたような安心感がそこにあります。
スタグルを堪能し、限定グッズ購入競争に燃え、ガチャの中身にワクワクし、催し物に笑い泣き。試合前から、賑やかで和やかな『祭り』の空気に心を浸します🌟🌟
まさにヤマスタは、レヴニスタにとって『俺たちの家=HOME』なのです🌟🌟
2、個性的すぎる⁉️スタジアム
下掲写真は、秩父宮ラグビー場バックスタンドです。よく見てください。
では、下の写真と比較してみましょう。同じカメラで、ほぼ同じ倍率で撮っています。
これが、名物『ヤマスタのバックスタンド』。驚く程の急勾配ですね😅😅😅
河岸段丘なる地形をそのまま生かしたら(他にスペースもなかったので)こうなってしまったらしく💦
でも利点はあるんです。
①どこの席からもグラウンド全体がよく見える🌟🌟
②応援の音がよく響く
③富士山ヘッドが迷惑にならない
① 特に小柄な女性ファンやお子さんには重要です。前が見えないことは多分ないです💦
② いわばすり鉢の底がグラウンドになるので応援のcrap音👏がよく反響します。まさか『楽器のヤマハ』の音響ノウハウが盛り込まれてる訳ではないと思いますが💦
③ 富士山ヘッドはよく考えられています🌟🌟柔らかいスポンジ素材、中まですっぽりかぶれるので頭上には殆ど飛び出しません。しかし、デザイン上『横幅』を取るので、傾斜の緩いスタジアムでは【富士の裾野】が視界に入り気になる可能性も。もちろん横に飛び出す部分は被った際『最小限』にデザインされていますが。この急傾斜なら何の心配もありません💦💦
さらに、
もう一つの特徴。上掲の写真、レヴズのメンバーが試合前練習を行なっています。
あれ😳他と違う⁉️
と気づいた方は観戦経験のある方。
通常、サッカーでもラグビーでも、メインスタンドから向かって『左側』がホームチームのベンチ、『右側』がビジターチームのベンチ、なのですが、、
ヤマスタは逆なんです💦💦
これは、増築改築の過程でやむなくこうなってしまったそうで、ジュビロサポもこちらのゴール裏に陣取ります。【熱烈応援席】というネーミングで、原則『立って応援』を求められるそうですが😳😳
『ホームアンドビジター形式初年度』のジャパンラグビー・リーグワン、どちら側の席を取ればレヴズの練習を見られるのか、ビジター試合のチケット取りには当初冷や汗をかきました💦もちろん、はじめてのヤマスタも危うく間違えるところでした💦💦
🌟🌟ヤマスタは、メインから見て右、がレヴズベンチです🌟🌟
3.来季は応援エンドレスかも⁉️スタジアム
レヴズはほぼ完全『ホームチーム応援』スタイルを取ります。
私は今季、レヴズのホームゲーム4試合(ヤマスタ3試合、アイスタ1試合)、他チームの試合も含めて計15試合、昨日のプレーオフ準決勝も入れればちょうど20試合生観戦しています。
他チームと比較してのレヴズ応援スタイル、それは、
①ほぼ完全ホームチーム応援、さらに
②応援スタイルがシンプルに2種類、しかもかなり頻繁にDJが応援を先導。
この2点が特徴でしょうか。
①で、ほぼ、と表現したのは『〇〇のファンの皆様、ヤマハスタジアムへようこそ❗️一緒に試合を盛り上げましょう❗️』という【応援合戦による試合盛り上げ】を促すアナウンスは入るからです。決して、ビジターサポの存在を無視しているわけではありません。
②応援形式はcrapとスクラム足踏みの2種類です。
crapは、主にラインアウト時や、敵陣に攻め込んでいる時使われました。その他適宜攻撃防御の盛り上がった際にDJの先導がありました。
応援と観戦、このテーマを話すと長くなるので💦、後日改めてこの点を取り上げて書こうと思います。今回は手短に。
先日、この関係について考えさせる出来事がありました。
私は初めてBリーグを観戦したのです。
恐るべし、バスケのエンドレス応援😳😳
攻撃時には、
let's go東京❗️👏パン パン パパ パン👏♩♩♫♩、👏パン パン パパ パン、👏
ディフェンス時には、
『ディー』『フェンス』 👏パン パン👏
バスケは攻守の切り替えが早いので、主にこの2種類を切り替えつつ、延々最後までやり通すのです😳😳
このテンションで第2クォーターを終えた頃には、試合開始から30分もたたないのに、血圧は上がり気味、心は半分トランス状態です😳😳😳😳
さて、ヤマスタの応援。
レヴズ社長山谷拓志さんは、B1宇都宮ブレックスの前身リンク栃木ブレックス、今季からB1に昇格した茨城ロボッツの社長を務めました。このバスケチーム経営で培ったノウハウが、今季のヤマスタ応援にも反映されている😳😳、と、このバスケ観戦で改めて気付かされました。
レヴズの応援は、
①応援の型が分かりやすい。さらに重要なのは、
②応援頻度が高い。セットプレーでは必ず応援のアナウンスがあるので、応援していいか迷う事が少ない。
ヤマスタ応援は、バスケ程ではないにせよ、ボーッとする時間が少ないのです。
10分プレー、2分休憩また10分、と小刻みに試合が進行するバスケと違い、ラグビーは時計が止まることはあっても前後半各40分もあります。
この40分、間延びせずに【ファンがいかに高いテンションを保ち続けられるか】、それは観戦の満足度とも直結します。
どの場面でDJのアナウンスを入れるのか、逆に、入れない方がいいシーンはどこなのか、レヴズもまた、日本ラグビー特有の慣習との兼ね合いもあり、最終戦まで試行錯誤が続いていました。
もちろん改善点はあるにせよ、今季レヴズの試みた『ラグビー式全力ホーム応援方式』は、試合に一層の活気と興奮を生み、敗れたとはいえ、好試合を連発させた一因でもあったと感じています🌟🌟
さて、ここからの話は後日別稿で改めて考えたいのですが、少しだけ。
実は、試合の影の主役は『ビジターチームの応援』、ということもまたバスケの試合で気付かされた事でした。
アルバルク東京vs宇都宮ブレックス
ビジターチームの宇都宮は、DJの先導もないのに、一糸乱れぬ大音響の応援を拍手だけでやり切ります。その迫力に、アルバルクブースターも負けじと強く手を叩きます。
この激しい応援合戦が、試合のクオリティをさらに高めていました。
そう考えると、まずこの数年でレヴニスタは応援のスタイルを固め、やがてビジターの試合でもそれを実践する、それが理想であり目標でしょうか。
試合は選手だけが創るのではない、観客もまたその試合の創造者。
この事を気づかせてくれたヤマスタは、一度行くとまた行きたくなる、そんなスタジアムでした。